カテゴリ: ニジイロクワガタ

ニジイロクワガタは、というより色虫全般は、理想の色を求める人と理想のサイズを求める人で分かれがちである。サイズを追求する人の育てる色虫の色味はノーマルであることが多く、「俺は色じゃなくて大きさで勝負するぜ」というストイックな気概を感じる。

対して極彩色はどうかと言うと、サイズ追求のラインと色追求のラインをどちらもやっています、という何も面白くはない返答になる。

理想の色が出るライン(青紋やらピカールやらホワイトアイやら)でレコードが狙えそうならそれが一番面白いと思うし、BE-KUWAで青紋レッドホワイトアイのニジイロクワガタがレコード更新ページに載っていたら見物だろう。しかし、青紋とホワイトアイは劣勢形質持ちというのもあってか、そうでない個体と比べて幼虫で死亡しやすい実感があるし、特にピカールは上翅幅が広がりやすく、幼虫時のエネルギーを横幅に取られやすい。

よって、大型サイズを狙うには、非ピカール、非青紋、非ホワイトアイのラインに絞ることになる(とは言え上記のパターンでも60mmくらいは十分完品羽化が狙える)。2025年羽化個体の中で、サイズ狙いの種親候補なのが、今のところ以下の2頭。



管理番号:419F
全長:65.8mm
前胸幅:22.8mm
上翅長:27.9mm
上翅幅:20.8mm

2024/11/5 2齢投入
2/24 24.6g 2本目投入
4/18 前蛹
6/上 羽化
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色パターンはノーマルの、レコード血統のオスとダークレッドのメスのアウトライン1代目。全長に対して前胸幅、上翅幅が狭く、アゴは直線に伸びたことで全長を伸ばした。体重計測から2ヶ月で前蛹担っているので、投入してすぐ蛹室を作り始めたと思われる。

ニジイロクワガタは2本目投入から暴れが起こりやすく
①暴れて痩せるパターン
②しばらく食うパターン
③すぐ蛹室を作り始めるパターン
の、3パターンによって羽化サイズが全然違ってくるので、体重はあまりあてにならない。

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上翅も横に広がらず、スリムで健康な形状。


管理番号:419B
全長:65.3mm
前胸幅:22.6mm
上翅長:28.4mm
上翅幅:21.2mm

2024/8/9 2齢投入
12/8 17g 2本目投入
4/中 羽化
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レコード血統オス×グリーンピカールメスの1代目。1頭目のオスと比べると、前胸幅は小さいが、上翅長と上翅幅はこちらのほうが大きい。とはいえラインとして目立った羽化不全はなく、健康的なラインである。

2本目投入時の体重は、1頭目が24.8gに対してこの個体は17gと軽い。投入後に猛烈に食って成長したのだろうか?どのタイミングで1本目に入れ、2本目に入れたら、体重が乗せやすく減りにくい状態で羽化させられるのかを見極めるのが今後の課題。


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父親に当たるレコード血統のオスのスペック

管理番号:419
全長:66.2mm(当時)
前胸幅:23.0mm(当時)
上翅長:28.8mm
上翅幅:21.9mm

羽化から1年半経過しており、傷が目立つ。去年計測したときよりもアゴ先が削れていて、全長と前胸幅がかなり小さくなっていたので全長と前胸幅は去年の数値。上翅長と上翅幅は新たに計測してみたが、こちらも削れてほとんどあてにならなさそうだ。アゴのは真っ直ぐ伸びて太く、上の2頭と比べて前胸幅、上翅幅は共に大きめ。
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去年


紫紺ピカールは特に、ブリーダーが色んな名前を付けて出品しているのを見かける。確かに紫紺ピカールは、他色のピカールと比べても変異が豊富な上、羽化したての光沢感は他に強くて魅力的だが、各々(ごく一部の長く累代を重ねてオリジナルを作った方を除く)が独自の名前を付けて売るほど、その血統(個体)に独自性は無いと思っている。とはいえ各々が独自の名前を付けることを否定しているわけではなく、好きな名前を付ければいいと思う。

 

ちなみに僕は〇〇紫紺ピカールも、△△紫紺ピカールも「紫紺ピカールの変異」として管理している。それらを区別するために「〇〇タイプ」といった便宜的な呼び方をこれからするかもしれないけれど、完全オリジナルかのような「〇〇△△」紫紺ピカールなどとは付けられない。

 

これらは、各々が独自の名前を付けることは自由だ、と思っている反面、取り立てて独自性があるわけでもない個体に独自の名前を付けて売ることは正しいのか?という個人的な葛藤である。

 

 

話を紫紺ピカールのパターン変異に戻す。

 

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①のパターンは、前胸部が暗く、ブラック寄りのグレーといった色。暗色のため、黒塗りの高級車のような光沢感がある。こちらは尊敬するブリーダーさんがインブリードで厳選して作られたライン。上翅は他ピカール同様に横に広がる傾向にあるが、体感他ピカールよりその傾向は弱い。60mmを超えた個体はやはり少しワイドになったが、翅パカ等の羽化不全はそんなに羽化していない。

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②のパターンは、上翅に薄らと青みが乗るパターン。ブルー系紫紺ピカール等とも呼ばれる。

色んな独自の血統名がついている紫紺ピカールのほとんどはこれか、③のパターンに近いと思う。

前胸部は①のようなグレーか、暗銅色。上翅の横の広がりはほとんどなく、ピカールとは思えないほどスリムな印象。55mm程度では非ピカールのようなスリムさがあった。60mm台は羽化させられなかったので、次世代は60mmを羽化させてどれだけ上翅が横に広がるかを検証したい。


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③のパターンは、上翅に青みが乗るのは②に似ているが、前胸部の銅色がもう一段階明るい。前胸ヘリの油膜のような表現が顕著に現れる。明るい銅色なのは、羽化して間もないからかもしれない。
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④はかなり①に似るが、前胸部のグレーが一段階薄いか、または暗いグリーンになる。ゴクサイシキでは紫紺ピカールと紫紺グリーンピカールをかけあわせると、このようなパターンがよく羽化してくる。
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⑤のパターンは、①のパターンと②のパターンをかけあわせてみたもの。ほぼ①の色味だが、①より若干前胸部の色が薄く、④より濃い。②のような上翅の青みはほとんど見られなかった。ここまで微妙な特徴はわざわざ載せなくていいかもしれないが、せっかくなので載せてみた。
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現状ゴクサイシキが確認した紫紺ピカールのパターンをいくつか掲載してみたが、当然世に流通する紫紺ピカールがこれらに全て当てはまる等と言う気は全くない

 

個人的には、紫紺ピカールは①と②のパターンに大別でき、他は①か②の誤差だと今のところ考えているが、これから一線を画すような新しいパターンが生まれてくる可能性はもちろんあるし、生み出せるなら生み出してみたい。

はてなブログでも同じ記事を投稿しており、高画質のためこちらがオススメです。




「次世代の」とは読んで字のごとく、次の世代のグリーンピカールをどのように作っていくか?という意味で、「今までにない次世代の最高のツヤ!!!」といった意味ではない

 

ピカールに限らず、グリーンというのはレッドや紫紺と比べて作出が難しい気がしている。PMR-Rという血統のレッドは、血のような強い赤みがあり「これこそレッドだ!」と思わされる。しかしグリーンはどうしても上翅に赤みが残ってしまう。前胸部は濃いグリーン単色が作出出来ても、上翅の赤みは中々弱くなってはくれない。

 

いっそのこと紫紺をかけてしまえば、運が良ければ前胸部も上翅も濃いグリーンが羽化するのだが、紫紺を混ぜてしまうと、累代するにつれて紫紺が出たり出なかったりする傾向にあるので、ゴクサイシキでは「それはグリーンではなく紫紺グリーンです」として管理している。仮に体表に紫みが現れていなくても、紫紺を混ぜた時点で管理は紫紺グリーンとなる。

 

よって紫紺を混ぜずにグリーン単色を目指すことになるが、今のところ「ひたすらグリーン血統でインブリード」しかまともな策が思いつかない。去年累代していたグリーン レッドアイは赤みがかなり少なく、グリーン個体として非常に優秀だったが、累代をやめてしまった。グリーンよりもレッドや紫紺に関心が傾いていたのもある。

 

ひたすらインブリードを繰り返して青紋も生まれたし、紫紺も生まれたのだろう。そう考えれば途方もないインブリードの累積も…するしかない。

 

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現在の種親グリーンピカール 管理No.543

去年からの引き継ぎ種親。かなりスレてきて光沢は鈍くなってきたが、体力的にはまだいけそうだ。上翅には薄らと赤みが入るが、光沢、形状、サイズはかなりいい。

 

現在羽化してきたグリーンピカールのメスで、かけあわせようと考えているのがこのあたり。管理No.446A のメスで、種親はかなり赤みが少なく、グリーンが濃かった。

 

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写真を比べてみると、1頭目のメスの赤みは他と比べて暗く、赤みを無くすには適していそうだ。もう少し同ラインのメスを厳選する必要がありそうだ。

種親 No.446

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こう見ると、オスはかなりグリーンとして完成されている。このクオリティで全面光沢を付与し、65mmが狙えたら…最高だ。

ご無沙汰しております。

出張のため3週間ほど飼育を離れておりました。久々に確認したところ200頭程度の個体が羽化していたため、毎月恒例の羽化個体紹介をします。

 

また、7/20(日)に浅草橋にて行われる「INSECTPORT TOKYO」では、ゴクサイシキ史上最大規模の生体数の持ち込みを予定しております。そちらの持ち込み生体は今後少しづつアップしていきたいと思います。紹介する個体のうち、「キープ予定」と書いていないものは持っていく可能性が高いです。

 

 

 

レッド ヘテロホワイトアイ CBF1 63.0mm

(管理No.419A)

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実はこちらは5月上旬の羽化個体ですが、先月紹介していなかったため載せます。飯島店長累代のレコード血統オス66.2mm×レッド ホワイトアイの1代目になります。1代目ながらスーパーレッドくらい赤みがあり、アゴが真っ直ぐ伸びてスタイルもいいです。交換時の体重は20gと普通ですが、かなり伸びてくれました。強い赤みとホワイトアイ遺伝子を半分持っているので、一旦キープします。

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ノーマル CBF1 62.5mm

(管理No.419E)

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レコード血統のオスに、ゴールドピカールのメスをかけた1代目です。流石に1代目で光沢は出ませんでしたが、いいスタイルで羽化しました。ノーマルの大型狙いにいいと思います。
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ノーマル CBF2  60.5mm

(管理No.419C)
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レコード血統インラインCBF2です。上の個体より前胸に若干赤みがあります。

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レッド CBF1 40.0mm

(管理No.419F)
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419Fは、レコード血統のオスにダークレッドをかけたラインです。ダークレッドをかけたため、419Aよりも赤みのアベレージが高いです。オスの羽化はまだですが、メスは40mm近い個体がチラホラいます。

 

ダークレッド CBF2 60.5mm

(管理No.414A)
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アゴが若干湾曲してしまったため60mmですが、ボディの大きさでいえば65mmは軽く超えそうです。前回紹介した「42mm超えの大きすぎるメス」と親オスが同じです。このラインは体重が乗せやすいかも知れません。
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レッド ホワイトアイ ヘテロ青紋 CBF1 62.0mm

(管理No.408D)
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掘り出した時「これは…!!」と思いました。青紋レッド ホワイトアイとレッド ホワイトアイの1代目です。スタイル、アゴ、色味は最高レベルだと思います。インラインと、青紋ホワイトアイのメスとかけあわせてレッド青紋ホワイトアイを狙います。こちらはキープですが、兄弟はイベントに持っていく予定です。
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紫紺ピカール CBF1 53mm

(管理No.447B)

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上翅に青みがかった紫紺ピカールのオスと、当方累代の紫紺ピカールのメスのアウトラインです。上翅の青みは若干引き継いでおり、光沢も全面に出ています。残念ながら羽化不全となりましたが、イベント前に状態が良さそうでしたら持っていきます。兄弟で大型完品オスも控えています。
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紫紺ピカール CBF1 36.8mm

(管理No.447B)
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こちらは上の個体のメス。強光沢です。

 

ディープグリーンピカール CBF4 37mm

(管理No.443A)
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ダークレッドのようですが、ダークレッドよりも暗緑色なこの個体。先代を「ディープグリーンピカール」として入手した個体のインラインです。自分もこのパターンは「ディープグリーン」が最も近いと感じています。最初期羽化のオスですので小型ですが、これから大きめなオスが羽化すると思います。
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こちらは同ラインのメス34.6mm。上翅中央にはっきりとした赤いラインが確認出来ます。ダークレッドにこのような特徴は見られません。
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紫紺グリーンピカール CBF1 36.2mm

(管理No.443C)

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上のディープグリーンピカールのオスと、強光沢 紫紺ピカールのメスをかけあわせた1代目です。赤みのない綺麗な紫紺グリーンになりました。もしオスがダークレッド系なら、紫紺とかけあわせたらくすんだ色になってしまうので、オスのパターン(ディープグリーンピカール)はグリーン系に属するということだと思います。
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ゴールドピカール CBF1 58.0mm

(管理No.445B)
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こちらはゴールドピカールのアウトラインです。ゴールドピカールは体重をある程度乗せられればアゴは真っ直ぐ伸びる傾向にあると思います。強光沢です。
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レッドピカール CBF2 51.2mm

(管理No.410A)
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レッドピカールのインライン。小型ながらアゴはしっかり伸びてくれました。上から見ると強い赤みがあります。光沢も申しぶんないです。
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紫紺グリーンピカール CBF1 37.4mm

(管理No.409C)

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紫紺グリーンピカール同士のアウトライン。親番号409が当たりだったようで、子の大半は強い全面光沢が出て、409Aでは65mmのオスが羽化しました。

[https://gokusaishiki.hatenablog.com/entry/2025/05/08/114641:title]

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青紋 CBF1 61.0mm

(管理No.403C)
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お次は青紋です。血の入れ替えをした青紋同士のアウトラインで、かなり伸びてくれました。上翅下部に青みが集中しています。
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青紋 CBF4 37.9mm

(管理No.426A)
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こちらは、上とは別の青紋ラインのインラインです。メスの前胸が赤茶色をしていたため、累代してみました。確かにゴクサイシキで初期から累代している青紋ラインよりも前胸部が赤茶がかっています。こちらのメスは、数が取れたらイベントに持っていきます。
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青紋ホワイトアイ CBF6 37.0mm

(管理No.451B)
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青紋ホワイトアイのインラインです。劣勢遺伝形質が2つも発現している恐ろしいラインです。別色青紋ホワイトアイの作出に頑張ってもらいます。

 

青紋紫紺 CBF3  46.4mm

(管理No.425B)

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小さいながら、青紋紫紺のオスも羽化し始めました。青紋らしく上翅の色味が鮮やかで、紫のバキバキとしたビビッド感は青紋紫紺ならではです。

 

ちなみにゴクサイシキでは「色+ピカール、青紋、ホワイトアイなど」と名前を付けていますので本来なら「紫紺青紋」になりますが、響きは「青紋紫紺」のほうがいいので青紋紫紺でいきます。レッドの場合は「レッド青紋」です。
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青紋紫紺 CBF1 43mm

(管理No.425D)
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青紋紫紺に青紋ホワイトアイをかけたアウトライン。425Bのオスより若干グリーン面積が広いです。キープ予定。
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425B メス 37.3mm

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425B メス 35.3mm
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425Bのメスは青紋をかけたこともあってか、インラインの425Aよりもグリーン面積が広く、散らしたように紫が乗りました。青紋紫紺は個体差が豊富で、紫紺に薄らとブルーが乗るタイプ、ほぼ一面ブルーの青紋に近くなるタイプ、散らしたように紫が乗るタイプなど確認しました。今後青紋紫紺の個体差もまとめようと思います。

 

まだまだ沢山羽化していますが、とても載せきれないため特徴的な個体のみ載せてみました。イベント前に出展個体リストを作りますので、しばらくお待ちくださいませ。

はてなブログでも同内容を発信しています。はてなブログのほうが写真が高画質&大きく表示されるので個人的にはそちらをおすすめします…!


5月に入り、ようやく種親のほとんどが活動を再開しました。ルーム内の温度は、数字的には年中ほぼ変化ないようにしているのですが、当方では11月から4月くらいまでの間に成虫の活性が落ちます。理由は未だによく分かっていません。

 

さて、4月に引き続き5月の羽化個体紹介です。

現在ゴクサイシキでは紫紺グリーンピカール、レッド系、レコード血統、青紋紫紺のメスが多く羽化しており、オスはレコード血統のアウトライン、インラインがチラホラ羽化し始めています。

 

7/20のインセクトポート東京では、活動開始した大型化、ピカール、青紋派生など色々持って行けると思います。

 

紫紺ピカール 62mm(管理番号:409A)

紫紺グリーンピカール同士のアウトラインで、この個体は紫紺に寄りました。前胸部は紫紺ピカールのインラインと比べて薄いです。メスは40mm越えの強光沢がどんどん羽化しています。

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レッド ヘテロホワイトアイ63.0mm(管理番号:419A)

レコード血統×レッド ホワイトアイ1代目。1代目でもかなり赤く出た上大型羽化です。レッド、ダークレッドの大型狙い枠は既にいますが、こちらのほうがアゴが真っ直ぐ伸び、体もスリムでサイズ狙いには適しているかもしれません。

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レッドホワイトアイ ヘテロ青紋59.6mm

(管理番号:408D)

レッド青紋ホワイトアイ×レッド ホワイトアイの1代目。若干赤は弱めですが大型羽化しました。インラインのオスとして一応キープします。

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レッド ヘテロホワイトアイ59.0mm(管理番号:419A)

こちらも赤みが強く羽化しました。右上翅に斑点模様があります。
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紫紺グリーンピカール 65mm(管理番号:409A)

羽化後腹が出ていて、羽化不全かと思いましたが、しっかりと上翅に収まりました。ピカールらしく上翅はワイドですが、ピカールで65mm台が羽化したのは初なので嬉しいです(羽化間もないので65mm台としています)。前胸部一面に光沢があります。

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レッド 60.5mm(管理番号406D)

幼虫体重26.5gという、今年最重量の個体で期待大でしたが、盛大に裏切られました。逆に10g後半の幼虫が64mmで羽化するなど、2本目で食い続けるか、暴れるか、直ぐに前蛹を作るかで羽化サイズの差は大きいようです。

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グリーン 64.5mm(管理番号:419B)

4月でも紹介した、レコード血統×グリーンピカールの1代目です。このラインは特に体重に対して羽化サイズが大きく、形もスリムです。グリーン大型狙いの中核として、このラインは採用します。
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青紋紫紺(管理番号425A)

青紋紫紺インラインです。紫紺に青紋遺伝子が付与されていて、色は通常の青紋に細かく紫紺が入るパターンや、紫紺(青系)のように、上翅中央に青みが乗るパターンなど色彩変異が大きいです。通常の青紋よりも青面積が広くなるようです。

 

青紋広め

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紫紺(青系)のような青み
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紫紺強め(青は若干乗っている)
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青紋紫紺(管理番号:425B)

こちらはNo.425の青紋紫紺オスに、青紋メスを掛けた個体です。紫紺の主張が弱められたようです。
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7/20に浅草橋(浜松町ではありません)にて、第5回インセクトポートが予定されています。ゴクサイシキでは、性懲りも無くニジイロクワガタばっかり持っていきますが、前回よりも数と種類を増やします。ニジイロをお求めの方は是非いらしてくださいね!!

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