カテゴリ: ニジイロクワガタ

上翅の金属のような光沢が前胸背板にも乗っているニジイロクワガタのパターン、通称ピカール
恐らくパターンの確立から10年以上経過しており、今ではノーマルの他、レッド、グリーン、紫紺などでも前胸背板のピカピカに光った個体が流通している。
GOKUSAISHIKI でも相当数飼育しており、販売もさせて頂いている。
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このピカール、皆様もご存知のとおり相当に美しい誰が見ても相当に美しい。ピカピカに光っていて綺麗。わかりやすい美しさで殴られたような気分になる。爽快だ。


特に紫紺ピカールは群を抜いて完成度が高い。光沢感が他のピカールとはまるで違う。これは、あるブリーダーさんが厳選とインブリードを重ねて作られた努力の結果であり、現在流通している強光沢の紫紺ピカールのほとんどには、この血統が入っていると僕は考える(GOKUSAISHIKIの紫紺ピカールも、CBF3で購入した個体から厳選したり別ラインを入れて引き継いでいる)。
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当方では紫紺グリーンピカールとよんでいるパターン。グリーンピカールと紫紺ピカールのかけあわせによるパターンの一つ
約3年前、おそらくこの完成度が高い(完成しているといっていい)紫紺ピカールをブリーダーさんが販売した頃からピカールバブルが起きた。いや、もっと前からピカールは人気で高騰していたけれど、3年前に更にピカールの波がきたような印象だ。このバブルが、ピカール一強の価値観を強めていったと僕は考えている。


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紫紺ピカールとレッド系をかけあわせると、このような色味が出ることがある。レッド系をかけあわせなくても出ることもある
まるで高級車のような光沢を放つ、深い紫のクワガタ。他にも強烈な光沢と色彩をもつ甲虫はいるが、丸く盛り上がった滑らかな前胸に、自分の姿まで映り込んでしまうような光沢は本種ならではだろう。


ノーマルのピカールも、金色に光っており大変に美しい。レッドピカールもすごいが、紫紺やノーマルに比べると光沢でやや劣る。赤み(黄土色み)を強くしようとすると、光沢が弱まる。光沢と赤みの両立にはもう少し時間がかかるだろうと思われる。

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さて、ここまで読んでいただいた方はお分かりだと思う。僕はピカールが大好きだ。突然変異的に現れた前胸背板が上翅同様の光沢をもつ個体を、絶やさずに累代し、流通させたショップさんは、ニジイロクワガタ史において欠かすことの出来ないエピソードといえるだろう。そしてそれを入手し、別色でも光沢化させた多くのブリーダー。こうしてニジイロクワガタは、日々新たな形質を獲得していくのだ。


ここまでピカール愛を語らせて頂いた(と僕は思っている)。次は、それによって起きつつある弊害について。


弊害とは「ピカールが流行り過ぎることによる、非ピカールの駆逐」だ。今ヤフオクで「ニジイロクワガタ」と検索すると、ピカール系の出品の多さに驚くに違いない。10年前はもっと非ピカール系の出品で溢れていた。非光沢のノーマル、レッド、ダークレッド、グリーン、紫紺、紫紺グリーンなどが、今より流通していた。ではなぜ少なくなったのか?

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ピカールでも青紋でもホワイトアイでもないニジイロクワガタの出品、少なくなったよね…


ピカールのほうが高く売れる、というのが大きな理由の一つだろう。ピカールが強すぎる。売れないものが淘汰され、売れるものが増えていくのは資本主義の基本だ。売れないものを量産したいと思うのは、ごく一部のもの好きだけだ。


「別にいいじゃないか、ピカールしか出回らず、市場がピカール一色になっても」という人もいるかもしれない。確かに。少なくとも僕はこの問題を「駄目だ」と一方的に言うことは出来ない。なぜなら僕もピカールをブリードし、流通させていて、市場のピカール一強化の一端を担っているからだ。加えて、ピカールばかりブリードし、流通させている人を非難するような思いも全くない。そういう人がたくさんいるからこそ、ニジイロクワガタのブリード熱が維持されるのだ。

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多くの人がブリードするからこそ、沢山のラインか流通して健康な血が維持されるという恩恵は大きい


大量に非ピカール系とピカール系をブリードしている経験から僕が懸念しているのは「非ピカール系が淘汰されること」だ。


まず、ピカール系(前胸背板に光沢のあるニジイロクワガタ全て)は、非ピカール系(前胸背板に光沢のないニジイロクワガタの全て)と比べて上翅幅が広く、腹部が大きくなる。もちろん血統や色によって上翅幅には個体差があるが、数百頭と個体を見比べると「ピカール系は非ピカール系と比べて上翅幅が広い」という傾向は明らかだ(ゴールドピカールは上翅幅が広がりやすく、青系紫紺ピカールは比較的広がりにくいなどの差はある)。

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兄弟間、親子間インブリードを避け、種親選定に体型を意識したこともあってか、今期の紫紺ピカールの体型はだいぶ改善された。それでも非ピカールと比較すると横幅は大きく、アゴは伸びにくい


腹部が大きくなりやすい」ということは、羽化不全率が高まるということであり、羽化サイズが望めないということでもある。僕のブリードしている体感的には、ざっくり60mmで羽化不全の壁がある。59mmまでは問題なく完品羽化するが、60mmを超えると完品率の雲行きが怪しくなってくる。また、幼虫体重でいうと、最大体重が23gを超えた個体の羽化不全率はかなり高い。非ピカールの23g程度なら、何の問題もなく完品羽化するし、65mmも普通に望める。


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上:紫紺グリーンピカール65mm
下:青紋紫紺60mm
体型の違いは歴然


ヤフオクで63mm以上の強光沢を持ったピカールの出品を見たことがあるだろうか?僕は多分ない。あっても微光沢の「非ピカール系の血の割合が多い」個体に限られるだろう。ここにピカール系の限界を感じる。


限界を感じるからといって、ピカール系の存続が危ういかというと、そうは思わない。ピカール系は多産な印象だし、全長60mmと幼虫体重23gの境界を超えず、極端なインブリードを続けない限り、今後の存続は問題ないだろうと考える。


ただ65mm以上やレコードを狙う場合に、ピカール系は極めて不利であることに違いはない。そして、ピカール一強化によって非ピカールが減り、レコードを狙える素質のある血を入手しにくくなる傾向は、今後一層強くなるだろう。特に、新規参入で紫紺で65mmを狙うのはかなり難しいのではないかと思う。ヤフオクで紫紺を入手しようにも99%紫紺ピカールしかいないからだ。

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2024年種親の紫紺(青系)63mm
上翅は細く平らで引き締まっていた
ピカールが好きだ。ピカールは美しい。しかしピカールしか流通しなくなるのは、大型完品個体の追求においては致命的だ。ピカールしかいなくなったニジイロクワガタ界隈は、果たして喜べるのか?かといって自分もピカールを流通させている。ピカールを流通させている人にはもちろんなんの非難もない。かといってピカールしかいなくなると懸念があって…


と、自己矛盾のループにはまっている。正解はこれ、と言うことは僕には出来ない。しかし一点だけ安心(?)
して頂きたいのは、GOKUSAISHIKIは毎年、非ピカール系も累代を続けている、ということだ。青紋系の他、ピカールでも青紋でもないノーマル、レッド、グリーン、紫紺の累代は続けている。兄弟間などの近いインブリードは避け、体型のよい個体を選んでブリードしている。
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青紋紫紺

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レッド


こういう「大人気化したパターンばかり流通し、そうでないパターンが淘汰される」現象は、メダカや鯉など他の鑑賞生物にもよくあることらしい。

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最近の個人的ブームは青紋派生

「ピカールもいいけど、やっぱ非光沢だよね」
と考える人が増えたらいいな…とまでは思わないけれど、もう少しその傾向があっても…いや、それは人様に強要することではないな…とりあえず自分は、ピカールと共に非ピカールも累代し続けよう。最近は、そんな厄介で複雑な重いを抱きながらブリードしています。

去年5月頃から開始した2025年期のブリード個体の羽化が続々と始まっている。今期はかなりコンセプトを持ってブリードしたので、それの知見を書く。


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文章多めになるので定期的に画像を挟みます。

2025年コンセプト

・オスメス関係なく全て2本羽化
(早期羽化のメスを除く)
・大型狙い、青紋系、ピカール系の3つに分けてライン管理
・目標管理数1000頭
・成虫の餌皿をヒノキ材で自作



・オスメス関係なく全て2本羽化

前期までは、交換本数が個体や気分によってマチマチだった。「外から見て大きそうだったら交換」「めんどくさいから1本羽化」などといったいい加減な管理をしているところがあった。

今までの経験から「気分による管理は、結局一番面倒になる」ことを痛感しているため、今期は全て2本羽化させると決めた。幼虫の頭幅を計測し、オスは2本目、メスは1本羽化…なども考えたが、計測の手間もあるので全て2本羽化させることを絶対のルールとした。

メスは1本羽化でもそこそこ大型は羽化するが、暴れ具合、劣化具合によっては35mm以下が羽化するとも珍しくない。メスも2本羽化させると39mmは普通に羽化する。

オスについては、今のところだが短歯の小型個体は1頭も羽化していない。今までの管理なら、1本羽化の小型個体が最初に羽化し、後から大歯の大型個体が羽化していた。今回は57mmの紫紺ピカールがオスの羽化第1号で、60mm超の個体もすぐに羽化。

1-2齢で1本目→3齢で2本目のボトルに入れるわけだが、大抵の個体は2本目に投入して1ヶ月程度で蛹室を作り、羽化を迎える流れだった。どのオスもほぼ同じようなルートで羽化するため、2本目での幼虫体重から羽化サイズをある程度予測出来た。


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よく幼虫20g超えたら60mmが羽化する、とニジイロクワガタでは言われる。僕も今回の経験から、この意見の半分は賛成だ。

しかし、体重測定から羽化までの期間の長さによってはもちろん大きく変動するだろう。幼虫体重測定時から、羽化までの幼虫の動きを3パターンに分けるならば

①測定→成長→羽化
②測定→羽化
③測定→暴れ→羽化


となる。①ならほぼ確実に通説(20g超で60mm羽化)通りだろう。しかし②だと怪しく、③はほぼ無理、といった印象だ。2本目でコバエが湧いてマットが劣化してしまった場合も通説通りの羽化は厳しいだろう。

「どれだけ体重を載せられるか」よりも「どれだけ体重を減らさず羽化までいけるか」

という考えは未だに変わっていない。もちろん体重を載せられるに越したことはないが。



あと、今回幼虫体重23g以上の個体が現在15頭程度羽化しているのだが、ピカール系の羽化不全、蛹化中の死亡率が去年よりも明らかに上がった。ピカールは前胸部に強い光沢が載るパターンだが、光沢の他にも腹がワイドになりやすいという特徴がある。そのためピカール系は、非ピカール系よりも体重が体型に還元やすく、羽化も難しいということだと思う。

体重を一定以上載せると羽化不全が連発する、というのは、大型極太を狙うヘラクレスヘラクレスのブリードでも痛感したことだ。その閾値が、ピカール系のニジイロクワガタにおいては23gということにしておく。

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ヘラクレスに専念していた時期もありました


ちなみにピカール系(前胸部に光沢のあるパターンは全てこの総称でよぶこととする)でも特にゴールドピカールとグリーンピカールは腹がワイドになる傾向が強い。紫紺ピカールはなりやすいラインとなりにくいラインがあって、青系の紫紺ピカールはなりにくい印象だ。グリーンピカールと紫紺ピカールのかけあわせも比較的ボディはシャープ寄り。

ピカール自己最大羽化個体の66.1mmは紫紺ピカールとグリーンピカールのかけあわせだった。流石に66mm超のピカールなので腹は相当にワイドだが、完品羽化している。もし65mm超のピカールを完品羽化させたいならば、ゴールドピカールはあまりオススメしない。
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66.1mmの紫紺グリーンピカール完品。もうこれ以上のピカールは出せる気がしません

・大型狙い、青紋系、ピカール系の3つに分けてライン管理

GOKUSAISHIKIでは、ブリードする個体の全てに管理番号を振っている。例えば2025年に種親となる1頭目のオスならば「501」となり、そのオスに1番目にかけたメスとのラインならば「501A」となる。一件面倒臭そうだが、ルール化は結局一番楽であり、見返しやすくもあるのだ。


今までは全てのライン関係なく、オスに指定した順番に番号を降っていたのだが、2025年は

501-520 大型狙い
521-540 青紋系
541-560 ピカール系
561-その他


とした。これによって意外にもすごく管理しやすくなった。例えば採卵時、前まではいちいち管理番号を確認するためにノートを見なければいけなかったが、これにより「ざっくりしたアタリ」を付けることが出来る。「525か…じゃあ青紋系の何かだな」など。これは羽化ボトルの判断にも役に立つ。

「なんかピカール系羽化不全多いな…」「青紋系はやたら成長率高い」「大型狙いのオスはまだ羽化始まってないな」といった判断がすぐに出来るのは、気づきを得やすい。2026年度も引き続きこのスタイルを採用する。



・目標管理数1000頭

前までの飼育数は「ラックに載りきる限界まで」などと
していたが、半端に飼育した2000頭よりも、しっかりと管理をした1000頭のほうが飼育レベルは高くなるだろうと思ったので、1000頭までと決めてブリードした。1000頭なら余裕と思ったが、青紋紫紺の採卵数が芳しくなく、案外1000頭到達までには時間がかかった。780頭までは頭数を数えていたが、途中でやめた。おそらく1000頭は到達したはずだ。

また、ここでも番号によるライン管理法が役に立った。何系の幼虫が何頭採れたかが計算しやすいのだ。
スマホのメモとノートで数えた結果、ピカールが若干多いがバランスのよい割合で採れたと思っている。

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・成虫の餌皿をヒノキ材で自作


これはオマケ程度に。今までの餌皿はSPF材を使っていたが、トビムシ?やダニが湧きやすかった。今回分厚いヒノキで作ってみたら、害虫被害が極端に減った。ヒノキはそこまで値段も高くなく長持ちもしやすそうなので、2026年も採用。

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安定の5流クオリティ

さて、この記事はINSECTPORT TOKYOに向かう途中の車内で書いている。年に2回、主催者のセルヴォラン君によって集められた出展者が日本各地から集う。標本屋、生き虫屋が多いが、お菓子屋さんやバーをやられている方も出展する、他の即売会とはちょっと違った雰囲気のあるイベントだ。

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僕は現在ニジイロクワガタしか育てていないし集めないと決めている(書いていて、何でそんなことしてんの?と思った)が、出展者さん達のブースをまわるとどうしても欲しくなってしまう。糞中、オサムシ、蛾、カナブン、ハナムグリ…欲しい!!でも今はニジイロクワガタに力を入れるんだ…!そうだろ!?と自分に言い聞かせる。

GOKUSAISHIKIがイベントに出展させて頂ける機会は年に数回程度だ。特に前回から日が空くこのINSECTPORTは、僕にとって本当に楽しく、酸欠になるくらい好きなことを話せる大切なイベントだ。

今日は虫の話、全然虫関係ない話沢山しましょう!!皆様のお越しを心よりお待ちしております!!

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2025年も今日で最後となる。やはり、酷暑を終えたあとは一瞬であった。去年も同じようなことを言っていた。今年も振り返ってみようと思う。




飼育

2025年は「少なく、しかしより良く」をテーマとし、
去年よりもだいぶ減らした1000頭をしっかり飼育することにした。


飼育方法に関しては、去年と比べてかなりシンプルにした。幼虫飼育は特に、様々なメーカーのマットや菌糸を使った去年の結果を元に、最も成長率が高かった条件に絞った。


去年はブリードルームに入るだけ、幼虫が採れるだけ飼育しようとしていたため、手をかけられない1本返しの小さな個体を量産した。将来性を見据えていない組み合わせも試したりしていた。


これではよくないと思い、今所有している個体の組み合わせを色々考え、片っ端からノートに書き出した。朝からコメダ珈琲で組み合わせを考えているのは幸福な時間であった。


また、採卵をやめて幼虫割り出しにした。こうすることで、採卵の苦労(小さい卵を薄茶色のマットから見つけるのは本当に疲れるのだ)を無くし、ある程度育った幼虫だけを採ればよくなる。


デメリットは、恐らく採卵するよりも採れる個体数は減る(メスが食べたり潰したりする可能性)ことだが、それは産卵セット数を増やすことでカバーした。1メスから採れる幼虫数は少ないが、多くのメスを用いることのメリットはある。それは、ハズレのメスを引いてしまった時のリスク分散にもなる。


羽化不全や死亡率の高いラインというのはある。例えば去年、青紋レッドホワイトアイに青紋系のメスを4頭と、レッド ホワイトアイのメスを1頭かけあわせた。結果は青紋系のメスの卵は全て腐り、レッド ホワイトアイのメスは大量に産卵し、65mm以上の強健なオスが羽化した。血の相性があるのだ。


青紋紫紺等でも、パターンによって産卵しやすかったりしにくかったりがある。多くのメスを用いることで、ハズレメスのリスクを回避している。


飼育ラインは、特に青紋派生系を増やした。去年の青紋紫紺の種親は2頭だけだったが、今年は5頭ほどいる。全て遺伝子的には同じ(近い)が、色の出方はかなり違う。



羽化個体ベストは1mm程更新し、66.5mmがベストとなった。67mmは越えたと思っていたので少し残念である。コツも掴み始めたので、来年は70mm。…去年も同じこと言ってたような…。


幼虫体重は、26gが最重量だったのを更新し、28.2gがベストとなった。嬉しかったが、2本目に投入してすぐ蛹室を作るのか、もう少し食べるのか、暴れだすのかは幼虫次第だ。もちろん環境によってある程度誘導することは出来るだろうけれど。


測定時10gで、60mmを越えた個体もいるし、26gまで育って60mmだった個体もいる。あまりアテにならないと言えばならない。2本目でどうにか暴れさせない方法を模索したい。


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66.5mmよりも衝撃だったのが、紫紺グリーンピカール(前胸光沢のある個体)で羽化した66.1mmだ。ピカールというのは非ピカールと比べてボディが横に広く、アゴも伸びにくい傾向にある。そんなピカールで完品66mmオーバーとなったので、迫力でいえばダントツトップの個体だった。


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左 65mm 右66.1mm

イベント

2025年はインセクトポートに2回、SBに3回出展させて頂いた。去年よりも「ブログ読んでます」と言って下さる方が多かった。有難い限りである。




今年はビッグサイトで開催されるデザフェスに行ったりして、魅力的なブースの展示を色々と見てきた。ゴクサイシキのブースは、あまりにも簡素かつ素朴で味気なかった。来年はもっといいものにするために色々と考えている。


生体は、イベント前にブログでリストを作って公開した。これによって「ブログで紹介していたあの個体いますか?」といったお問い合わせも頂けた。リスト公開は来年も続けようと思う。



そして、販売する生体は、当然だが全て自分で飼育し、「ルーツや兄弟の羽化傾向を、自信を持って説明出来る」ものだけを持って行く。これは変わらない。


外見には現れていないが遺伝子は半分持っている「ヘテロ」は理解してもらうのに少々ややこしいかもしれないので、基本的には持っていかない。幼虫も売らない。幼虫だと、万が一別ラインが混入してしまっても弾けないし、羽化しないと色傾向が分からないからである。


ブルー問題

青っぽい発色の紫紺派生パターンの個体をブルーと呼ぶのは適切か?オリジナルネームを付けるのは適切か?問題について。年末にかなり熱い議論となった。



これについての当方の考えは変わらず、
名付けについて良し悪しを決める団体等がないため、ブリーダーが自由な名前を付けたらいい。しかし、僕は付けない。


理由は、青っぽい紫紺については、インライン、アウトラインとブリードをしてみた経験から遺伝子的に紫紺と大きな差異はないとし、紫紺(青系)等とするのが今のところ適切ではないか?」と考えているからだ。


青っぽい紫紺を誰がブルーと呼んでも、オリジナルネームを付けてもいいのだ。だが、個人的にそれは適しているとは思わない。そんな具合である。


これからあと5世代くらいインブリードし、更に青みに磨きがかかったとか、別色(ダークレッド、ノーマル等)とアウトブリードしたら今とは違った結果になった等の変化が起これば、また考えを改めるかもしれない。


そして、僕は正しい正しくない、いい悪い等といった議論(もはや喧嘩)は好きではない。正直あまり興味もない。


色虫なのだから、言葉ではなく虫で判断しようぜ!!


と思っている節もある。このブルー問題、どうしたらいいか…と色々考えた結果、


①「ブルー」と名が付けられ、流通している個体
②「オリジナルネーム」が付けられ、流通している個体
③ゴクサイシキが管理している紫紺(青系)
④仲間の管理している紫紺(青系)


を入手し、全て当方の一眼レフと照明を用いて同条件で撮影するのがいいのではないかと結論が出た。だからブルーは適していません!とか、そういう話ではなく「オリジナルネームとそうでないもので、どれくらい違いがあるのか」を皆様に見ていただいて、各々に判断をおまかせするというものだ。


やはりオリジナルネームのほうが青い!と思われればオリジナルネームのほうに価値があるし、うーん…紫紺(青系)と一緒じゃね?と思われれば買われなければよい。


そして、見た目だけで判断するのはまだ早いと思う
(ニジイロクワガタは見た目だけで分からないことが多すぎるのだ)ので、それらの個体を


①インブリード
②青くない普通の紫紺とアウトブリード
③全く‎別の色とアウトブリード



までやれたらいいなと思う。


青っぽい紫紺のよび方を匿名アンケートで判断するのは、正直僕からしたらあまり意味はない。青い個体が届きました!というレビューも、遺伝子的にどのような状態にあるのかの判断にはならない。飼育してみないとなんともいえないのである(飼育してみても、なんともいえないこともあるけれど)。


最後に、僕が青っぽい紫紺をなぜこんなにブルーとよぶことに抵抗があるかを考えてみた。


それは恐らく、他とあまり遺伝的差異のない個体にオリジナルネームが付けられ、それらが高額で取引されることでオリジナルネームを付けることが流行し、オリジナルネームのインフレが進んで何が何やら分からなくなってしまうことを恐れているからではないかと思う。




僕も、オリジナルネームを付けようと思ったら付けられる。僕の自由だ。手始めにまず青紋紫紺の3パターン全てにオリジナルネームを付けるし、青紋レッドも固定化したらオリジナルネームを付け、ダークレッド青紋も固定化したらオリジナルネームを付ける。


ダークレッド青紋ホワイトアイが完成したらオリジナルネームを付け、ダークレッド青紋ホワイトアイと青紋紫紺ホワイトアイのアウトラインにオリジナルネームを付ける。ざっと8ラインにオリジナルネームが付与される見通しだ。


おっと、紫紺グリーンピカールにもオリジナルネームを付けなければ。この組み合わせで羽化する色彩変異は多いからな。紫紺とグリーン、紫紺とレッド、紫紺とダークレッド、紫紺とノーマル…を掛け合わせると、更にオリジナルネームは増える。



一度落ち着いて、ふと考える。僕が好きなようにオリジナルネームを付けること、


それはブリード界隈にとって利となるのだろうか?


全てはそこなのだ。違った色が出る度にオリジナルネームを付けていたら100は軽く越えるだろう。それは今後ブリードを楽しむ人々にとって利となるのか?利となる、と判断したら僕もオリジナルネームを付けるかもしれない。が、その予定は今の所はない。



興味のない人にとって、こんな議論は不快でしかないだろう。本当に申し訳ない。言葉はもういい。色虫なんだし、虫を見よう。実践といこう。

結論から。

ブリーダーが自由な名前をつけたらいい。が、僕は(いまのところ)つけない。

野菜の品種化、マグロの名産化、和牛のブランド化などの「名前を付けるために厳格な審査が必要な団体的なもの」はニジイロ界隈には存在しない。そのため、ブリーダーが自由な名前をつけたらいい。

青っぽい紫紺をブルーと呼んだり、(管理名:〇〇)だったり、〇〇〇(漢字)だったりを付けるのは自由だ。


しかし僕はやらない。自分の育てた個体群に自分だけの名前を付けたいという気持ちは大きい。でも出来ない。すべきでないと思っている。少なくともインラインを3世代続けた程度の、遺伝的独立性の薄い個体に名前を付けて人様に売ることは出来ない



今回の記事では、血統名、管理名、その他諸々の名前は全て「従来の流通する個体群と差別化を図るもの」という観点から言うと、一緒くたに考えることが出来る。すべて引っくるめてそれらを「オリジナルネーム」とでもしよう。


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この個体を「スペシャル武者無骨ブラウン剛力血統」と名乗っても良いはずだ。一部の人は眉をひそめるかもしれないが(もちろんしません)。


僕がオリジナルネームをつけない理由は、レコード、スーパーレッド、青紋、青紋ホワイトアイ、超光沢の紫紺、青紋紫紺などを入手し、自分で累代していく中で「これらの血統は途方もない年数と厳選と運の良さを経て、誰かが根気よく作り出したものだ」ということを、痛感したからだ。


自分がブリードするニジイロクワガタは全て、僕が飼育を始めるよりずっと前から飼育をし続けた人の作った土台があるからであり、僕は彼らの土台で遊ばせてもらっているに過ぎない。そう感じるのだ。特に青紋系はその傾向が強い。

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「すごくハイクオリティな青紋」に見えるけど、実は紫紺が入った青紋紫紺。飼育してみないと区別は困難だ。これは「管理名:スーパーブルー」にしよう(しません)


今僕はレッド青紋、ダークレッド青紋、ダークレッド青紋ホワイトアイ、青紋紫紺ホワイトアイ、レッド紫紺青紋ホワイトアイを作ろうとしている。それらは誰かが作った血統が必ず必要になる
レッド青紋ホワイトアイを作るなら、青紋血統、ホワイトアイ血統と、なるべく濃いレッド血統(ダークレッドだとなおよい)が必要になる。青紋ホワイトアイ血統がいるなら作成はもっと早くなる。今ではレッド血統のダークレッドホワイトアイが流通しているから、それを使えばさらに早い。

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青紋ホワイトアイ。これを完成させたブリーダーさんは相当飼育頭数を抱えただろうし、何年もかけて厳選をしたことは容易に想像出来る


それらを組み合わせて、何世代累代したら出来るだろう?何年かかるだろう?…と考えると、色んなことに気づく。

「今のPMR-R(有名な赤血統)、17世代もインライン繰り返してるのか……!?」

「青紋遺伝子とホワイトアイ遺伝子、かけあわせたら1/16の確率でしか生まれないじゃん…500頭育ててたったの30頭!?」


といったふうに、今ある血統が、途方もない努力と執念によって作られていることに気づくのだ。そして、彼らの努力をお金で買える資本主義にも感謝である。



僕にそのようなことが出来るだろうか?子の世代が安定しないのがわかっていて、何年も累代しなければいけない(途中で絶えるかもしれない)ことが前提にあるのに、完成を信じて根気よく累代を続けられるだろうか?


続けたいと思う。が、出来ないだろうな…。結局僕は、先人たちが作り出した血統の「美味しい部分」だけを頂いて、遊ばせてもらっているだけなのだ。残念ながら今のところは…。そう痛感した。



正直なところ、従来の血統と大差ない個体群に対してオリジナルネームを付けている(更に販売している)人には違和感を感じている。
「これは血統名ではなく、管理名です」という人も同様だ。管理者であろうと「この個体群は、従来のものとは違うんですよ」と、名付けによって他と差別化していることには変わりないので、同様に違和感がある。


なぜそこまで「別の名前」を付けたがるのだろう?なぜそこまで名前でオリジナリティを出したいのだろうか?あなたの販売している個体は、先人の作り出した個体と遺伝子的に大差ないと僕には見えるんだけれど(僕がブリードしている紫紺(青系)のほうが青くね?)…と思うことがヤフオクでは頻繁にある。

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青っぽい紫紺の中で、これより青みの強い個体は見たことがない
「スーパーヒスイブルー」とでも名付けようかな(しません)


青紋と紫紺グリーンとの区別は、実際に飼育し、羽化個体を何頭も見比べてみないと難しいだろう。今ニジイロクワガタを飼育している人の中で、青紋と紫紺グリーンの明確な区別を付けられる人は2割くらいではないだろうか?


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オス:青紋遺伝子なし メス:青紋遺伝子あり
全く別のラインです。そっくりですよね。色々飼育してみると前胸部の質感で青紋が入っているかどうかがわかったりわからなかったりします


多くの人がそのような現状(区別がつかないことは決して悪いことではなく、わからない人が沢山いるからこそ、安易にオリジナルネームを付けたりせず、わかるように説明をする努力こそが優先ではないか)だから、各々が好きにオリジナルネームをつけて販売すると

〇〇って書いてあるんだから特別な個体に違いない!」と判断する人が多いことは想像に難くない。


現に去年、一昨年は紫紺ピカールと紫紺(青系)のオリジナルネームが急増し、オリジナルネームのついた個体はかなりの高値で売買されていた。それらは既存の紫紺ピカールとどう違うのか?どこまで違うのか?
紫紺(青系)ピカールとどう違うのか?どのような個体を選抜し、何世代累代し、兄弟ではどのようの色味が羽化しているのか?そういった作成者(ブリーダー)の努力や理念が全く見えてこない出品がすごく多いと感じた。

オリジナル血統が増え、「名前ばかりが豪華になる懸念」を以下のブログで書いた。


紫紺ピカール系は、紫っぽいのと青みのあるものがあり、オリジナルネームの血統に大した独自性はないことに関する記事






オリジナルネームを付けることは自由だ。だが、

他血統との明確な差が見いだせないものに皆がどんどんオリジナルネームを付けていたら、収拾がつかなくならないか?

既存の他血統との差が不明確な個体のオリジナルネーム出品が溢れることは、ニジイロクワガタ飼育界隈において、いいことと言えるのか?僕はあまりそうは思わない。


では「他血統との明確な差」とはなんだろう?この定義も人によって異なる。僕の考える「明確な差」のひとつは、外見的な差よりも遺伝子要素であり、青紋遺伝子を持つか否か、ホワイトアイ遺伝子を持つか否かだ。これらははっきりと区別出来る。


あとは別の色パターンとアウトブリードして、子がどのような色味で出てくるのかも考える。例えば紫紺とダークレッドをかけたら、子は紫紺にもダークレッドにもよらず、パッとしない濁った色になる(過去ブログのどこかで紹介していると思う)。ホワイトアイと非ホワイトアイをかけたら、子はヘテロになるためブラックアイになる。では紫紺(青系)とダークレッドは?紫紺とダークレッドをかけた色合いとほぼ同じになったし、紫紺(青系)と紫紺をかけたら子は紫紺だった。僕が青っぽい紫紺に遺伝子的な独自性を感じないのは、このような観点からでもある、


では青っぽい紫紺が、遺伝子的に紫紺と「完全に一致」といえるのか?完全に一致、とは言えないかもしれない(知らない遺伝形質があるのかも)。
しかし独立したものと考えるには、まだ早いと思う


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青紋紫紺のパターンのひとつ。いわゆる「ブルー」よりもよっぽど「ブルー」じゃないですか?


既存の血統と、そうでない血統を分ける基準は人によって異なる。「ここからここまでは既存で、ここからはそうでない」と、はっきり分けることが難しい。生き物だし、似ていても同じものはいないし、世代交代の度に遺伝子要素は変化する。「結局モヤッと終わるじゃないか」と思われた方、申し訳ない。モヤッと終わらせて頂く。僕もはっきりと分けたいのだが、そうもいかない部分が多いのだ。だから、ブリーダーが自由に名前をつけたらいいと言いつつも、違和感が残るのだ。だからこそ、今後も議論は続くだろう。


僕の主張を押し付けるつもりはない。自由につけたらいい。いいんだけど…この違和感。

先日ポストした記事に少し反響があった。
「青っぽい紫紺をどう呼ぶのが正解か問題」
これは、リアルで交流しているクワガタ仲間と、よく議論に上がる。

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上翅中央に青みがあるタイプ

今回の記事を書いた目的は、ニジイロクワガタについての認識を様々な方と共有し、結果として界隈が盛り上がることであり、特定の誰かを批判するようなことは本意ではない。ご意見番的なスタンスを取っている自分に傲慢さを感じるが、容赦してほしい。




今回は、ニジイロクワガタで議論されがちな以下の問題についてざっくりと解説し、当方の意見も述べる形をとる。①②は個人の判断による所が大きいが、③だけは「別物」のため、はっきりとさせる。思いのほか長くなってしまったので、今回は①のみ。



①青っぽい紫紺を「ブルー」と名乗ることについて
②「血統名」「管理名」をつけることについて
③誤解されやすい「青紋」について




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上翅全体に青みがあり、前胸部が暗銅色かつ光沢のあるタイプ

①青っぽい紫紺を「ブルー」と名乗ることについて。
これは、紫紺から派生した「青っぽい個体」をどう定義するか?という問題だ。Xやヤフオクでは「ブルー」
「ブルー系」などという出品が多い。


僕は「ブリーダーが名乗りたいように名乗ればいい」と考えている。それらの個体には、通常「紫紺」とよばれる個体とは明らかに違う青みをしている。そしてインラインで交配した個体も青みがある。ブルーを名乗って何の問題もないと考える。

でも今のところ、このパターンは


「遺伝子的に紫紺の領域からは離れていないので、このパターンはブルーではなく紫紺(青系)に留まる」


とも考えている。ヤフオクやXや即売イベントで様々な方がブリードした「ブルー」を見てきたけれど、まだブルー呼びは早いと、個人的に感じている。

紫紺(青系)と紫紺は、青っぽい紫紺の累代を重ねて作られている。去年、紫紺(青系)と通常の紫紺をかけあわせてみたが、子に青っぽい特徴は現れなかった。青っぽさはこのパターンの独自なものであるが、まだ紫紺の延長にいる。その青みは劣勢遺伝子のような特殊なものでもない。紫紺から移行段階にあるだけ。僕はそのような認識だ。



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青みのない紫紺ピカール

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物議を醸す青っぽい紫紺


そして「紫紺(青系)」と定義することで、「青っぽいですけど紫紺ですよ」という意味を含ませている。「ブルー」と定義してしまうのも間違ってはいないのだけれど、そうすると「今までの紫紺とは全くの別物です」という印象を与えかねない。それは僕の本意ではない。

僕よりも長くニジイロクワガタを飼育しているクワガタ仲間も同様の意見だ。「実際に見える色よりも、遺伝子的にどう名付けるのが正しいか?」を考えた結果であり、彼らは僕よりも呼び方と定義についてはストイックに考えている。

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青紋遺伝子を、紫紺に付与したパターン「青紋紫紺」上翅に青みがあるが、いわゆる
「ブルー」とは遺伝子的に全く違う。


ここからはいやらしい話(ごめんなさい)。
「紫紺(青系)」よりも「ブルー」と書いた方が高額で落札される傾向がある。
血統名や管理名、その他「他とは違う感じの名前」も付けたりすると尚良い。



去年は紫紺(青系)のバブルが起きていた。小型個体でも「ブルー」は数万円で飛ぶように売れる。いいなぁ…僕が管理するラインのクオリティとそこまで差はないように感じるんだけど……僕も「ブルー」を名乗りたいな…

でも名乗らなかった。しつこいようだが、「ブルー」と名乗ることは間違っていない。どう見ても普通の紫紺とは違う青みがあるし、名乗ってもいい。


でもなんか…違和感…。拭えない違和感があるのだ。「ブルー」という単語が醸す、今までの紫紺とはまるで違うパターンですよ!!感。それがずっと僕の頭の中でモヤモヤしている。



「ブルー(血統名)」の出品を見ていて
「そのブルー(血統名やら管理名やら諸々)は、僕の飼育している青っぽい紫紺と何が違うんですか?」
と何度も問いたかった。



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これ以上ブルーと呼びたい個体を他に見たことはない。これもまだ紫紺の延長なので当方では「紫紺(青系)」と定義します。


「ブルー」とよばれる個体と紫紺。少なくとも遺伝子的にはほぼ同じだ。「ブルー」とよばれるパターンには、血統とよべるほどに他のパターンから独立しているとも今のところ捉えにくいし、赤血統のPMR-Rのような凄まじいインライン数(F15以上)を繰り返した執念も感じない。青紋ホワイトアイのように、劣勢遺伝子ダブルコンボの作出が非常に難しいパターンとも考えにくい。紫紺と比べて若干青面積が広いとか、より青っぽいか、とかそれくらいの差でしかない。



今後意見は変わるかもしれないが、現状の僕(とストイックなクワガタ仲間)はそう考えている。







12/30 追記
僕はあまり、文章で言い争うことはしなくない。「色虫なのだから、色で語ればいいじゃないか」と思っているからかもしれない。好きな名前を付けるのは自由だというスタンスも変わらない。そして僕の考えが絶対正しいとも思っていない。僕と仲間が正しくて、それ以外が皆間違っているなどとも思っていない。


2026年は、様々なところからオリジナルネームのついている紫紺(青系)を入手し、
・インライン
・青系ではない紫紺とのアウトライン
・別色とのアウトライン
を複数組み、カメラの設定、照明などを全て同条件で当方の撮影ブースで撮影し、羽化個体を全てブログにアップしようと思っている。


好きな名前を付けるのは自由(少なくともダメということは出来ない)だが、紫紺(青系)にオリジナルネームを付けるのが適切か?というのは、ブログを見て下さった方が、当方の画像を見て判断して頂けたら幸いである。

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