カテゴリ:ヘラクレスヘラクレス > 産卵セットについて

前回の記事を見てくださった方が
「このケース使うと沢山卵採れますよ!!!」

とリプを下さいまして。

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これですね。
もちろんヘラクレスを本格的に始める前、
このケースの使用も考えていました。
しかし、ケースの種類を増やしたくないのと
コバエを確実に入れさせたくないので当方では
大プラケを採用し、こちらは敢えて使いませんでした。

でもね…。
これ……。。


パッキン付きでコバエが侵入出来ない(らしい)!
そして
縦寸法が45cmで我が家のメタルラックにピッタリ!
そして
ほぼ立方体で空間に無駄なスペースが少ない

という3メリット…!!!

これは前から知っていたことですが
あまりに飼育に適し過ぎて認めたくないところがありまして、我が家では不採用にしました。笑



…もうひねくれるのはやめます。笑

値段も1つ1200円と、容量と機能性を
考えたらかなり安価!

容量24Lということで、大プラケの約2倍なので産卵期間も2倍に伸ばせるかも…!!


しかもそのまま採卵せずに3齢初期まで育てたら
初齢ブロー管理しなくていいやん!!
(Amazonicoさんが行っている方法に近いですね)

ということで。


早速本命の
199MT-REX in零ⅠBU5U4in
の2♀をセットしてみました。

空気穴はフタにドリルで4つ穴を空け、メッシュシールを貼ってます。
シールはフタの内側から貼ることで、ケースを重ねた時に剥がれるのを防ぐ魂胆です。

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マットの種類と水分量と詰め圧は大プラケの時と同じです。
今回は2週間したら♀を取り出して、セット自体は
4ヶ月半ほど放置して様子見してみようと思います。


本当にガチで、1頭でも多く幼虫を得るのであれば
高い頻度で卵から採卵を繰り返すのがいいとは思いますが、今産卵させているセットが15セットを越えたため、
極力手間を減らしつつそこそこ数を採る
という「いいとこ取り路線」
を試してみようと思います。笑

satoMiです。
まず①をご覧になられていない方は是非①を
ご覧下さい。↓


①のように産卵セットを作ってみたところ、
8/17〜8/22までの5日間で
23個採卵したセットが2つありました。
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卵室はゆとりを持って作られており、

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かなり狭い間隔で産卵していました。


他にも8/12からの11日間で、24個とれたセット
もありました。


この3つのセットで共通しているのは、
・1回目のセットだった(初産)
・ケースをひっくり返した時に、マットがある程度
塊で落ちてきた
・食べられていないゼリーが数個あった
です。


初産だった
→1回目のセットの♀は一番体重があり、元気な状態ですので爆産するのは特段珍しいことではないので置いておきます。


セットを解体した時に
マットがバラバラにならず塊のまま取れた
→これは気にしたことがなく、意外な結果でした。
確かにケースをひっくり返して卵を見つける時、
バラバラのマットの中よりも塊になったマットの
中からのほうが卵が出てくる。


マットがバラバラな状態でも5日で10個以上産んでいる♀もいたので例外はあるんですが、
これは重要なファクターなのではと。で、

マットが塊のままのほうが沢山卵を採れた理由としては


♀が必要以上に暴れず、産卵のみに集中した


これが大きいのではないかと考えています。
「十分に水分量がある」というのも1つありますが、
同じ水分量のマットを5日と11日間セットしたものを
比較すると、11日間のセットのほうはバラバラに
なるものがほとんどでした。
なので、


十分に水分量のあるマットで、
♀が産卵出来るスペースを使い切る前に♀を取り出す!

という至極当たり前な結論を出してしまいました。
ごめんなさい涙。


ちなみに大プラケでは、5日〜7日が丁度いいんじゃないかと今回の結果から思いました。

…これもよく聞く情報だ…涙。



まだまだデータが少なく、一般的に知られている
ことしか言えないのですが、
マットの詰め圧や銘柄、熟度、
♀の適正サイズや適正重量等
色んなパターンを試して、


確実に100卵採れる産卵セット
を見つけ出しますのでもうしばらくお待ち下さい…。

とりあえず今は
大プラケでは5日〜7日で♀を取り出すのがベスト
とだけ報告です。。

satoMiです。
このブログをとある方が褒めて下さり、
「サボってた分を取り戻しますか〜」

となっているこの頃です。

本当に嬉しいです。
ありがとうございます。頑張ります。笑

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(この先文章が長いので、ヘラクレス載せときます)
                                                                                     
【近況】

最近のヘラクレスのブリード状況ですが、自分のところから羽化した個体や
他所からお迎えした個体のブリーディングで、
最近は10セットほど産卵セットを組んでいるわけですが、
どんなセットも
1週間で1個、とか2個くらいしか採卵出来ないセットが結構ありまして。


おいら絶望的に産卵下手じゃね!?


と気づきながらも大量に組まねばならぬ産卵セット
に追われて

より多く採卵するにはどうすればいいか?
に目を向けられていませんでした。


中学3年の時に初めて組んだヘラクレスの
産卵セットでは、4日で20個くらい採卵出来たんです。
去年夏に始めた無血統×23Aラインからは70頭くらいの幼虫が採れています。


でも今はしっかりと体重のある♀からも
数個しか採卵出来ていない状況。


                                                                                     
【発見】


…何がおかしいんだろう?


と考えながら、たくさんの産卵セットを解体していくと、1つ発見がありました。


ケースをひっくり返した時に
完全に型崩れしたセットは1個、ある程度型崩れしなかったセットは10個以上の採卵が出来た
ということです。


今更かよ!笑


ここで言う「型崩れ」とは、セットしたマットが
形を残さずに崩れてしまうことを言います。
                                                                                     
【型崩れ】と原因

「型崩れ」しなかったケースの産卵数が多かった理由は、
①足場が安定した場所のほうが産卵しやすい
②しっかりした場所なので、卵室を作りやすい


そもそも「型崩れ」の原因は、
①水分量が足りない
②マットの詰め方が甘い
③♀の暴れ

以上のように仮定しました。

                                                                                       
【試作】

8/12に組んだ7個のセットを全て、次の方法で作りました。

①攪拌機にてマットを「これは水分過多では?」
と思える程の水分を加えて十分に攪拌する

②加水、攪拌したマットを数時間放置し、水分を浸透、余計な水分を蒸発させる。

③ダマを砕き、プラケース大にすり切り一杯になるくらいマットを注ぎ、トントンとマットを詰まらせる。

④自重で限界まで固く詰める



これにより、水分量と密度を上げました。
ひっくり返すとそのままの形で中身が出ます。

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5日経過した17日に解体し、前回の産卵数と比較して増えているか減っているかを調べます。

水分量→増やした
マットの密度→増やした
ケースを逆さにして中身を出した時
(前回)完全に砕けた→(今回)形がそのまま残る

7セットで比較するので、結果はかなり正確に出るんじゃなかろうかと思います。

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