青紋の形質を紫紺の個体に付与したパターンを、僕とブリーダー仲間の間では「青紋紫紺」と定義している。先程ブリードルームで羽化してきていた青紋紫紺個体を掘り出していて、今年から来年にかけて種親となるオスを選んだ。

青紋紫紺と一括りに言っても外見に現れる色パターンには個体差があるので、今回はそのうちの3パターンを紹介する。



パターンA
上翅全体が紫紺で、表面に青色が乗るパターン。ブリード仲間は「完全体」と呼んでいる。色味は紫紺(青系)の上翅に乗る青みと似ているが、前胸部パターンAのほうが暗く濃いつや消し紫になり、上翅はざらついていて、土が付きやすい。また、縦シワがある場合もある。青紋個体の、いわゆる青色の紋は確認するのが難しいが、前胸部の色みや上翅の質感には青紋個体と共通する特徴が見られる。
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パターンB
上翅に紫、青、緑が点々と乗るパターン。青紋個体に乗る赤が紫に取って代わったようなもので、赤色は確認できない。青紋っぽさがわかりやすく、このパターンは縦シワが出やすい印象(特にメス)。このオスのかけあわせは青紋紫紺(パターンA)と青紋ホワイトアイの1代目で、ヘテロホワイトアイになる。紫の面積の広さには個体差があり、各色の境界がはっきりしている。
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パターンC
この個体は一見すると、青面積の広いただの青紋のように見えるが、上翅下部に紫が乗っている。このパターンがほぼ青一色に見えるのは、上翅の色の境界線が曖昧なためではないかと思われる。

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以上が当方の羽化個体で確認した3パターン。当初は以下の個体も含め4パターンに分類してみたが、下の個体はパターンCに近い気がする。

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ざっくり言うと
パターンA→紫紺(青系)のようなほぼ単色
パターンB→青紋の赤色が紫に置き代わった
パターンC→各色の境界線が曖昧

といった感じ。他にももっとあるかも知れないが、青紋紫紺は飼育歴がまだ浅く、わからないことも多い。今期はこの3パターン同士のインライン、異パターンのアウトライン等作って子の変異を調べる予定。



12/13追記
2025年は
パターンA、B、Cのインライン、
パターンA×パターンB、
パターンA×青紋
パターンA×紫紺ヘテロ青紋
パターンBのヘテロホワイトアイ×青紋ホワイトアイ
など、様々な組み合わせを行った。総じて感じたのは、大歯型の不全率がほぼ100%だったこと。短歯型は普通に羽化する(青紋特有の縦シワはあれど)が、体重が乗った大きめな個体はほとんど激しい翅パカになった。ニジイロ仲間いわく「血がまだ安定していない」からだと言う。青紋としての不全率は低いが、紫紺が入ると不全しやすくなるのは、まだ血が安定しておらず、不全になる。

逆に青紋ホワイトアイは二重劣勢遺伝子を持っているが、60mmを優に超える完品が普通に羽化した。これも当初は不全ばかりだったのではないか?

青紋紫紺も、不全しなかった個体のインブリードを続けていったら、やがて大歯型も完品が羽化してくるのではないかと思う。

青紋、面白い。

ホワイトアイがレッドや紫紺にも付与出来るように、青紋もレッドや紫紺に付与出来る。ただしピカールとは相性が悪く、青紋遺伝子が顕在化すると前胸部の光沢は失われる。「青紋ピカール」というポストの99.9%は青紋ピカールではない(例外として、凄まじいブリーダーさんが作り出していた本物を2度ほど見た)。狙って羽化させるのも難しいものなのだ。

が、僕のニジイロ仲間はこれを克服しようと頑張っている。少なくとも、4世代の厳選は必要な過酷な道だ。

これは大人気のピカール(僕も大好き)にはない面白みである。今年かけあわせたレッド青紋×青紋紫紺の子はどんな色味で出てくるんだろう?楽しみだ。