2025年03月

ゴクサイシキのブリードルームでは、通年ほぼ同じ温度帯になるよう管理しているが、11月から3月あたりにかけて明らかに成虫の活性が落ち、1個も卵が採れない産卵セットが乱発する。去年もそうで、今年もそう。卵は全く採れないし、成虫はほぼ動かない。精神的に結構参る。温度に変化はないのに、なぜこの時期はここまで活性が落ちるのか、ずっと疑問だった。今朝まで。

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じっっとしているオス

 

何が原因なのか…と頭を悩ませていると、はっとした。湿度だ。湿度が低いせいではないか?と。

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現地オーストラリア ケアンズではおそらく、高温多湿になる雨季に活発に活動するはずだ。いくら25年日本の人口飼育下に置かれていたとしても、25世代くらいでその性質が失われる可能性は低い。現代人の脳のシステムは今でも原始人とほぼ変わらないというのを本で読んだ(スマホ脳)。ニジイロクワガタも湿度が低くなり、乾季が来たと判断して冬眠状態に入るのではないか?

 

そこで、早速ケージ内に霧吹きを吹きまくった。ゼリーにも個体にも吹きまくった。すると明らかに活性が上がった。実を言うと僕はあまり霧吹きを行わない。理由は個体の排泄によりケージ内の湿度が上がるため、わざわざ霧吹きで湿度を上げる必要が無いと考えていたからだ。しかし、湿度が下がる冬季で個体の活性が落ち、エサを食べないので排泄もしない状態なら、湿度を上げるトリガーが必要になる。確かに。今まで考えもしなかった。

 

すると、ずっと皿下でじっとしていた個体が、這い出てきて徘徊している。ゼリーを食べ続ける個体もいる。24頭いる種親のうち3頭も外に出ていなかったのが、既に9頭が上で活動している。そのうちグリーンピカールの変化は顕著で、一切ゼリーを食べず餌皿の裏でじっとしていたのがひたすら徘徊して何度もひっくり返るほど動いている。

 

そうだよ、雨季が来たんだよ!!!

はしゃげ!!!!

 

温度も大事だが湿度も大事。あまりにも素朴で初歩的な部分かもしれないが、初歩的過ぎて疑問を持たなかった。どんなことでもそうだが、慣れてくると常識が形成され、行っているあらゆることに疑問を持てなくなる。

 

今年から飼育工程を考え直し、大型個体の羽化率向上を企んでいる。新たな挑戦も大事だが、常態となっていることを再考することも欠かさず行う。

4/6に浜松町で行われる即売会イベント「SHOPPERS&BREEDERS」まであと2週間となりました。このイベントはショップさんからブリーダーさんまで、かなり多種多様なカブトクワガタその他の虫が持ち寄られるイベントで、前回とても賑わっておりました。今回もゴクサイシキは、INSECTPORT TOKYO主催者のセルヴォラン君と共に出展予定です。

 

ゴクサイシキが持っていく個体については、現在

 

・ニジイロクワガタ 生体6ペア(仮)

・パプアキンイロクワガタ 生体20ペア

・ニジイロクワガタ、パプアキンイロクワガタ標本

 

を予定しています。残念ながらニジイロの生体があまり持って行けません…が、1本返しで小型羽化となってしまった個体などはかなり安価となっております。

 

また、今回はパプアキンイロクワガタが多く羽化したため、パプアキンイロクワガタの色パターンは豊富に準備出来ました。お好きな色を選んでみてください!

 

ニジイロクワガタ

 

①紫紺ピカール 55mm CBF4 ペア(超光沢)

インセクトポートにて大好評だった、超光沢の紫紺ピカールペアが2ペアだけ確保出来ました。メスは種親候補から取ってきており、オスメス共に強い光沢があります。また、上翅が横に広がりがちなピカールですが、今回持っていく2ペアは体型もかなりスマートで、種親として非常にオススメ出来ます。

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②紫紺ピカール55mm CBF4 ペア(超光沢)
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③紫紺(青系) CBF2 ペア

オスは小型羽化となってしまいましたが、上翅中央の青みが非常に強いです。
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④レッド CBF17 ペア

PMR-R血統の累代ペアです。体色の強さだけでなく、他ラインと比べて体重が乗りやすく、大型個体が狙いやすい印象です。激赤大型個体も十分狙えると思います。
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⑤青紋 CBF17 ペア

青紋面積はあまり広くはありませんか、確実に青紋遺伝子は持っていますので、インラインはもちろんアウトラインで別色青紋を作るのも面白いです。
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⑥ゴールドピカール CBF2ペア

このラインは光沢に個体差がほぼなく、全頭強光沢なのが特徴です。インライン以外にも、別色のピカールとアウトブリードしても面白いと思います。
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パプアキンイロクワガタ

 

①ブルー累代ライン CBF6ペア

今期3番目に青みの強かった個体です。1.2番目のオスは種親に回してしまいましたがかなり青みが強いです。

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↑兄弟の種親候補個体です。前胸部と上翅の色差が少なく、青が強めです。

 

②ブルー累代ライン CBペア

①より明るい青です。
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③ブルー累代ライン CBペア

①よりも若干モスグリーンがかった青です。
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④ブルー累代ライン CBペア
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⑤ブルー累代ライン CBペア
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⑥ランダムライン CBペア

ライトブルー 大歯

ここからは、種親を選別せずブリードしているラインになります。

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⑦ ランダムライン CBペア

ダーク系

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⑧ ランダムライン CBペア

マジョーラ系
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⑨ ランダムライン CBペア

マジョーラ系
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⑩ ランダムライン CBペア

グリーン系
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⑪ ランダムライン CBペア

パープル系
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⑫ ランダムライン CBペア

マジョーラ系 大歯
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⑬ ランダムライン CBペア

マジョーラ系 グリーン強め
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⑭ ランダムライン CBペア

パープル(オレンジ)系

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⑮ ランダムライン CBペア

オレンジ系
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⑯ ランダムライン CBペア

グリーン系
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⑰ ランダムライン CBペア

ライトブルー
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⑱ ランダムライン CBペア

オレンジ(パープル)
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⑲ ランダムライン CBペア

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⑳ ランダムライン CBペア

パープル(明るめ)
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パプアキンイロクワガタの色の名前や遺伝法則については、まだニジイロクワガタのように理解が追いついていないため、便宜的に名前を付けています。また、メジャーな産地としてアルファック山産とワメナ産がありますが、これらの産地を外見で判断するのはほば不可能(野外品輸入から)なため、それらの産地を区別せず「インドネシア イリアンジャヤ産」としてゴクサイシキでは扱っています。

 

当方メインのニジイロクワガタをあまり持っていけず申し訳ございません。現在400頭程の前蛹、蛹が控えており、5.6月頃にかなり多くのパターンの個体が羽化予定です。幼虫体重26.5gの個体も現在蛹で、レコード血統インライン、アウトラインや、青紋アウトラインも控えています。羽化次第、ヤフオクや7月開催予定のインセクトポートvol.5に持っていく予定です。

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標本の画像は来週末更新します。4/6は浜松町にてお待ちしております!

ゴクサイシキでは、ニジイロクワガタを幼虫で購入するのではなく、成虫で購入することをオススメしています

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その理由は3つで

①どんな色、パターンが羽化するか保証出来ない

 

②思ってた色パターンが羽化してこなくても、幼虫を買って成虫が羽化する頃(大体6ヶ月-1年後)には買った時の期待は薄れているので「思ってたんと違う色だけどまあいっか」となる可能性が高い

 

③何のパターンを持っているのか予測が難しい場合がある

です。①から説明します。

 

 

① どんな色、パターンが羽化するか保証出来ない

これはシンプルです。基本的にニジイロクワガタは生き物ですので、予想とは異なる色パターンで羽化することもあります。そのため販売者は「どんな色パターンが羽化してもクレーム、返品は受け付けられません」とせざるを得ないのですが、それを利用して、やりたい放題することも可能だからです。

 

もちろん誠実な販売者もたくさんいると思います。例えばグリーンピカールの幼虫を、確実にグリーンピカールのオスメスを使って「グリーンピカールの幼虫」として販売している方ですね。しかし、羽化してみないと色パターンが視認出来ない特性上、幼虫販売は特にやりたい放題出来る構造になっていることは間違いありません

 

 前胸光沢のないグリーンのオスメスを親にして、「グリーンピカールの幼虫」と偽って販売することは、構造として可能です。それでも「羽化してきた個体の前胸部が光ってないんですが」と、販売者にクレームを付けることは恐らく無理です。理由は「生き物なので、光らないこともありますね」と言えるからです。

 


 

② 思ってた色パターンが羽化してこなくても、幼虫を買って成虫が羽化する頃(大体6ヶ月-1年後)には買った時の期待は薄れているので、「思ってたんと違うけどまあいっか」となる可能性が高い

グリーンピカールの成虫が欲しかったけれど、高額だったため、グリーンピカールの初齢幼虫を購入したとします。初齢なので羽化まではだいたい半年から1年後だと思います。

 

そして1年後、無事に羽化しましたが、「全然ピカールじゃないグリーン」が羽化しました。そんなときどう思うでしょうか?

 

多分「安かったし、まあいっか」ではないでしょうか?

 

期待を込めてワクワクしながら羽化を待っていても、半年から1年も経てばその気持ちは薄れ、「まあいっか」となってしまう。せっかくお金を払って買うのであれば、安かろう悪かろうではなく、ある程度色パターンの予測が出来る成虫を購入することを、ゴクサイシキはオススメします。

 

ただ幼虫のほうが成虫で買うより安いのは事実。狙っていた色パターンが羽化すればお得に入手できます。そのため、ある程度ギャンブルだと思って幼虫を買うのも手ではあります。もちろん信頼の出来る方からの幼虫購入ならば、残念な思いをする可能性は少なくなるでしょう。

 

加えて言い訳のようになってしまいますが、成虫で購入したとしても次世代の色パターンが確実にわかるわけではありません。確実にわかるわけではありませんが、幼虫で購入するよりも成虫の色パターンを細かく観察出来るので、ある程度予測することができます。

 

 

③何のパターンを持っているのか予測が難しい場合がある

これも厄介です。特に劣勢遺伝子を持ったヘテロの場合です。例えば青紋とグリーンをアウトブリードした1代目の個体(青紋ヘテロ)は、見た目ほとんどただのグリーンです。グリーン個体の累代とヘテロ青紋を並べたら、見慣れていない方であれば判別するのは容易ではないと思います(僕も難しいです)。

 

親はどのような掛け合せをしたか?

兄弟はどのような色パターンで羽化しているか?


なるべく詳細な情報を入手することが、望んだ色パターンの個体を作出する決め手になります。劣勢遺伝を付与したい場合は特にです。

 

 

 

まとめ

誠実な販売者の方はいらっしゃると思います。しかし構造として、いくらでも色パターンを騙すことは可能だということです。

 

「望みに進むのが 気持ちのいい人生ってもんだろっ……!」伊藤カイジ

 

ゴクサイシキでは、ニジイロクワガタの幼虫販売は行わず、成虫のみの販売を続けていき、ラインの特徴や交配背景をなるべく詳細にお伝え出来るよう留意しています(ヤフオクでは親の掛け合わせや兄弟の色パターン傾向などを記載する等)。せっかくお金を出して買って下さる方に残念な思いをさせたくありません。購入、入札にあたって質問事項等ございましたらお気軽にお問い合わせ下さい。


これからもゴクサイシキをよろしくお願いいたします。楽しいニジイロブリードライフを!

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2/23(日)、東京 浅草橋にて、INSECTPORT TOKYO vol.4が開催されました。ゴクサイシキはvol.3からの参加で、今回は前回よりも体感3倍以上の方が来場して下さり、大変ありがたいことに当方のブースにもたくさんの方がいらして下さいました。今回はそのお礼と込み上げてきた思いについて書きます。

 

ゴクサイシキが持っていった生体は完売し、標本も1/3ほど買って頂きました。比較的安価にした個体だけでなく、「売れなくても種親として使うからOK、売れたらもちろん嬉しいからOK」というスタンスで持っていった、かなり強気な価格をつけた個体も買って下さいました。

 

僕個人としては、買って頂かなくても色んな方に見て、知って頂ければそれで十分満足だという気持ちだったので、嬉しさよりも驚きが先に来ました。利益的な嬉しさよりも「自分が育てたものを評価し、対価を払ってくれる人がいる」という実感に、熱くなるものがありました。

 

お客さんの中にはvol.3でも来てくださった方もたくさんいて、「前回買った生体が無事に産卵したよ」と言ってくれる方や、「ちょっと値段がかわいくないですね笑」とか、前にヤフオクでお取引して下さった方や、お土産(川越銘菓)を持ってきて下さる方までいて、凄く嬉しい気持ちになりました。普段1人で黙々と作業していますが、コミュニティは自分を高めてくれるんだと強く思いました

 

また、今回から試作的に標本も持っていきました。2箱のうち1箱は図鑑のように脚を広げた標本、1箱は脚を縮めた標本です。脚を縮めた標本は「世界一うつくしい昆虫図鑑」の中で行われているスタイルで、虫の輪郭と色が際立ちます。脚を縮めるスタイルもいいけど、図鑑のように全体像が見えるフォーマルなスタイルもいい。お客さんの反応を見たくてどちらも持っていきました。

 

脚を縮めるスタイルはメジャーではないようで、「斬新」「色虫ならこの展脚方法もいいかも」と好評を頂けました。学生さんや女性には脚を縮めた標本が好まれ、フォーマルなほうは標本をかなり集められていそうな方に好まれたのかな、という印象です。僕はどちらもかなり好きなので、次回も両方持っていく予定です。

 

また僕は、昆虫界隈は割と限られた方(20歳以上の男性)の世界だというイメージを持っていましたが、女性の方もたくさん来て下さいました。最近は、昆虫のアート的魅力に注目されていたり、BRUTUSなどの雑誌でも昆虫標本が取り上げられたりしており、昆虫の魅力はもっともっと広がるポテンシャルがあるなと感じます。

 

ゴクサイシキに来て下さった方が持っている自前のタッパー(及び標本箱)を見せて頂き、「なぜその虫を買われたんですか?」「どういったところに惹かれたんですか?」と聞くと、「カッコイイから」と、直感で買われている方が結構いました。

 

「名前は良く知らないんですけど、カッコイイから買いました」

 

なんてクールなんだ…!!

 

 

 

話が若干脱線しました。好きだから始めたことで、好きだから続けているこのニジイロクワガタブリード(と標本作り)です。なので自己満足自己完結でももちろん僕としては楽しいのですが、他の方と交流したり出展したらそりゃもちろん最高なわけで、この趣味に関わる人全員にお礼がしたくなりました。

 

INSECTPORT 主催のセルヴォラン君、ドリアンコンロ君(いい名前ですよね)、出展者の方々、来場して下さった全ての方、本当にありがとうございました。そして当方はまだニジイロクワガタの飼育においてやりたいことが400個くらいあるので、まだまだ飼育を続けていきます。マイナーだけど最高な昆虫諸々をこれからも楽しんでいきましょう!!

 

(イベントはまた呼んでくれたら嬉しいです)

 

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