2025年01月

大型個体の記事だけで何回も書いている気がするのですが…ここに書くことで自分の理解を深めるという役割もあるので、同じことを何度も書くおじいさんをお許し下さい。

 

今日、2025年の種親を整理し、番号の振り直しを行った。去年は種親を増やすごとに一連番号を付与していったが、それだと番号と個体の一致がノートを見ないとわからない状況だった。そのため今年からは

 

501-520 大型化

521-540 青紋派生

541-560 光沢強化

561-580 その他

 

というふうに、目的別に番号を分けてみた。こうすることで「539?ああ、青紋派生狙いね」とか「519か…サイズ狙いでいいボトルに入れてみるか」など、ざっくりと飼育方針が思いつく。もちろん最終的にノートを確認するが、ざっくりわかるというのはストレスがだいぶ軽減されるはずだ。

 

そしてノートのページ数の都合もあって各項目20頭しか選出出来なくなった。つまり去年のように「とりあえず種親番号振っとくか」ということがうかつに出来なくなった

 

去年は無闇に種親を増やし、キープ個体が多すぎて本質を見失った感があった。メモも多すぎて何がしたいのか思い出せない…など。

 

本当にいいと思った種親だけを選び、その個体に賭けるというほうが、モチベーション的にも盛り上がりそうだ。

 

そして現時点で選出した種親が

 

大型化▶︎5頭

(ノーマル、レッド、ダークレッド、グリーン、紫紺)

青紋派生▶︎9頭

(青紋×2、青紋ホワイトアイ×2、レッド青紋×2、紫紺青紋×3)

光沢強化▶︎8頭

(ノーマルピカール、レッドピカール、グリーンピカール、紫紺ピカール×4、ディープグリーンピカール)

その他▶︎1頭

 

※ちなみに極彩色では「基本色+α」という分け方をしていて、基本色がノーマル(N)、レッド(R)、ダークレッド(DR)、グリーン(G)、紫紺(P)の5色になり、それ以外の色(紫紺グリーン等)は+αに当てはまる。今年は種親の並び順もN.R.DR.G.Pとしてみた。

 

という形になった。紫紺ピカールだけ強欲過ぎるという意見は否めないが、紫紺ピカールの色変異、体型変異は多く、深い。大半が去年からの続投だが、今年から入った個体もいる。聞き馴染みのないワードも沢山あるかもしれないが、僕が新たに付けた名前はない。全てどなたかが呼んでいた名前を使っているが、それが一番適した呼び方だと個人的には思う。

 

それでは今回は「大型化」に選んだ5頭の紹介。

 

No.501

ノーマル 67.3mm

去年からの続投個体。大分擦れてしまったが符節の欠けは無く、まだまだ元気そうだ。レコード個体70.1mmの直仔で、今までで11メスかけた。そのほとんどのラインから幼虫が採れ、20gを超す幼虫が出始めている。前蛹化を確認したメスも確認しているため、そちらとかけてみるのも面白そうだ。

f:id:gokusaishiki:20250113203257j:image
f:id:gokusaishiki:20250113203213j:image
f:id:gokusaishiki:20250113203244j:image

 

No.502

レッド(ヘテロホワイトアイ) 64.0mm
f:id:gokusaishiki:20250113203229j:image

グリーン ホワイトアイとダークレッドのアウトブリード。レッド面積が広いが純レッド血統ではないため、レッドとグリーンの境界が曖昧で「全体的にうっすらレッド」といった印象。1本目の幼虫体重20gから、まさかの大型羽化で種親に決定した。大型化の種親の中で最もスリム。アゴは細くまっすぐ伸びており、上翅もコンパクトで健康そうな見た目をしている。同腹個体の羽化不全(翅パカ)も少なかった。

 

今流通するニジイロクワガタのほぼ全ては同じ個体からはじまっているはず(つまり全個体親戚と言える)だが、グリーン ホワイトアイとダークレッドは、かなり前の世代で分岐し、ブリードされてきたと思われる。

 

月並みだが、ある程度遠い血同士のアウトブリードは健康な個体を作るのに必要だろう。大型化を狙う501-520は、青紋派生や光沢強化より積極的に別パターン同士のアウトブリードを取り入れるつもりだ。

f:id:gokusaishiki:20250114122720j:image

f:id:gokusaishiki:20250113203340j:image

 

No.503

ダークレッド 62.0mm

f:id:gokusaishiki:20250113203251j:image

PMR-R血統から羽化したダークレッド。ダークレッドは、502のような組み合わせからは羽化せず、レッド血統のインブリードから一定確率で羽化する。めちゃくちゃ赤い個体を羽化させようとダークレッド×ダークレッドでインブリードしたら、ダークレッドしか羽化しないという特徴もあり、かなり面白い。ダークレッド×レッドならレッド、ダークレッドどちらも羽化する。濃くて鮮やかなレッドのみ羽化させることは不可能で、オマケ的に羽化してしまうのがダークレッドである。

 

この個体もかなり擦れてしまい、工芸品のような何とも言えぬ優美さを備えてしまった。擦れやすいのは餌皿の下に潜りこむためだろう。 この個体と大きめなPMR-R血統のレッド個体をかけあわせれば、サイズを狙いつつPMR-R血統の維持ができる。お得だ。
f:id:gokusaishiki:20250113203347j:image

f:id:gokusaishiki:20250113203331j:image

No.504

グリーン(ヘテロ青紋) 61mm
f:id:gokusaishiki:20250113203239j:image

青紋とグリーンピカールをかけあわせたF1個体。そのため青紋遺伝子を持つが、青紋は外見に現れていないという特徴がある。ひとまず1メス目は同腹のメスと同居させた(504Aライン)。理論上25%の確率で青紋の特徴が現れるはずだが、実際の羽化確率はもっと低いと思われる。同腹で62mm越えが多数羽化したが、前胸のグリーンが強いこの個体を種親に選んだ。

f:id:gokusaishiki:20250113203207j:image
f:id:gokusaishiki:20250113203224j:image

No.505

紫紺(青系) 63mm
f:id:gokusaishiki:20250113203234j:image

デカい上に上翅に青が乗る個体。極彩色では「紫紺(青系)」と呼んでいる。体つきはガッシリしているが、決して不健康な幅広さはなく、アゴも細長く伸びている。同腹メスは沢山羽化したが、羽化ズレによりあと1メスだけしか残っていない。インラインで引き継ぎたいところだ。
f:id:gokusaishiki:20250113203219j:image
f:id:gokusaishiki:20250113203310j:image

 

大型化を狙う種親は以上の5頭。大型個体を羽化させるには大型の親を使ったほうがいい、というのは鉄板であるが、極彩色では割と小型の親から60mm越えが羽化することが珍しくない。

 

オスは割と小さくても環境次第で60mmは狙えると思うし、メスも35mmくらいあれば問題ないと考えている。逆に40mmを越すような巨大なメスは、全然産んでくれなかったりする。サイズの影響がどれほどなものか断言はできないが、個人的には37mmくらいのメスが安定して産んでくれる気がする

 

また、アウトブリードによる血の入れ替え1代目は特に健康的な体型をしている気がする。健康的な体型というのは上翅が小さく締まっていたり、アゴが細くまっすぐ伸びていたり…など。大型血統のインブリードや、近い血同士のアウトブリード(ほぼインブリード)も行うが、アウトブリードは積極的に取り入れていきたいところだ。

2/23(日)に行われる、昆虫即売会インセクトポート東京まであと1ヶ月半となりました。今回はインセクトポート東京に持っていく生体20ペア+オス単品4頭を紹介します。通し番号を振りましたので、「○○番って残ってますか?」等と仰って頂いても大丈夫です。

 

また、極彩色の種親候補個体も販売します。大型、美形、超光等の理由で種親候補になっていたもので、

 

次期種親候補なので売れ残るといいな…けど良さを分かって買って下さったら超嬉しい…

 

という複雑な気持ちで持っていきます。笑

そのため、種親候補個体はあまりお安くありませんが…次世代の面白さは保証します。

★は特にオススメなものに付けてあります。

 

生体 ニジイロクワガタ×20ペア

 

ノーマル系×3ペア

①青紋 56.5×30★

②ゴールドピカール56×35

③ゴールドピカール54.5×33

 

レッド系×5ペア

④レッドピカール57×35

⑤ダークレッドピカール39.5×33

⑥レッド54×34

⑦スーパーレッド49×31.5★

⑧ダークレッド52×33

 

グリーン系×3ペア

⑨グリーン レッドアイ61.5×39種親候補★

⑩グリーン(ヘテロ青紋)61.5×39大型★

⑪グリーンピカール51×32

 

紫紺系×5ペア

⑫紫紺(微光沢)62.4×34 大型★

⑬紫紺(微光沢)62×35 大型★

⑭紫紺(青系)61×38.5 種親候補★

⑮紫紺ピカール(超光沢、良形)59.6×37 種親候補★

⑯紫紺ピカール(超光沢)53×38★

 

紫紺グリーン×4ペア

⑰紫紺グリーンピカール(グリーン強)57×32.5

⑱紫紺グリーン(前胸ブラウン)55×34★

⑲紫紺グリーン(前胸ダーク)49×34

⑳紫紺グリーン(前胸グリーン)46×34

 

オス単品×4頭

オス① スーパーレッドホワイトアイ61★

オス②グリーン(ヘテロ青紋)62

オス③グリーンピカール(翅出)53

オス④紫紺(青系)53.8★

 

 

それでは写真と共に紹介します。

 

①青紋 56.5×30★

上翅外側や中央に青い紋が出現する、青紋(ラピスブルー血統)のF17ペアです。

f:id:gokusaishiki:20250110221336j:image
f:id:gokusaishiki:20250110221332j:image
f:id:gokusaishiki:20250110221329j:image

 

②ゴールドピカール56×35

上翅が左右若干ズレありますが、あまり気になりません。光沢強。

f:id:gokusaishiki:20250110221602j:image

 

③ゴールドピカール54.5×33

光沢強

f:id:gokusaishiki:20250110221619j:image

 

④レッドピカール57×35

グリーンとレッドのアウトブリードなので通常のレッドよりも赤みは弱いですが、⑥⑦等のレッド血統よりもグリーンとレッドの境が曖昧で、ぼんやりと全体的に赤い発色をしています。ピンク系と呼ばれるパターンもこれになるのではないかと思います。1ペアのみです。

f:id:gokusaishiki:20250110221652j:image
f:id:gokusaishiki:20250110221647j:image

 

⑤ダークレッドピカール39.5×33

小型ですが1ペアだけ揃えられました。

f:id:gokusaishiki:20250110221715j:image

⑥レッド54×34

定番レッド血統のPMR-R血統F17です。

f:id:gokusaishiki:20250110221752j:image

⑦スーパーレッド49×31.5★

⑥と同腹ですが、赤みはこちらのほうが強いです。
f:id:gokusaishiki:20250110221756j:image

⑧ダークレッド52×33

こちらも⑥⑦と同腹で、レッド血統から一定確率で羽化するダークレッドです。スーパーレッド同士の掛け合わせより、ダークレッドとスーパーレッドの掛け合わせのほうが次世代の赤みは強くなると考えているので、ダークレッドとスーパーレッドでペア組みしてみました。
f:id:gokusaishiki:20250110221748j:image
f:id:gokusaishiki:20250110221743j:image

⑨グリーン レッドアイ61.5×39種親候補★

種親候補だった個体。カブ太郎さん作出のグリーン レッドアイ血統F5になります。このラインはグリーンが強く、かつスリムでアゴの伸びも非常にいい傾向にあります。アウトラインで別色レッドアイを作ったり、グリーンの基盤として新しいラインを作るのにもおすすめです。菌糸耐性も強いと感じたので、十分に65mm以上は狙えると思います。

f:id:gokusaishiki:20250110221952j:image
f:id:gokusaishiki:20250110221956j:image
f:id:gokusaishiki:20250110222008j:image
f:id:gokusaishiki:20250110222000j:image

⑩グリーン(ヘテロ青紋)61.5×39大型★

青紋とグリーンをアウトブリードしたF1です。このラインは軒並み菌糸で羽化させ、60mm超えが最も多かったラインです。アウトブリードによる血の入れ替えにより、 青紋のスリムさと丈夫さを手に入れたような印象です。インラインでは理論上25%の確率で青紋の特徴を持った個体が羽化します。この組み合わせによりグリーンの強い青紋が羽化するのか…?は極彩色でも研究中です。
f:id:gokusaishiki:20250110222012j:image
f:id:gokusaishiki:20250110222004j:image
f:id:gokusaishiki:20250110222015j:image

⑪グリーンピカール51×32

前胸が暗茶色になるタイプです。兄弟では濃いグリーンも羽化していますが、暗茶色もいいもんです。強光沢。
f:id:gokusaishiki:20250110222019j:image

⑫紫紺(微光沢)62.4×34 種親候補★

こちらもずっと種親候補でしたが、63mmが羽化したことで種親から外れました。紫紺(青系)と同腹ですが、青表現が無い個体です。次世代で青が現れるかもしれませんが、いづれにしても紫紺の大型ライン作りに超オススメです。

f:id:gokusaishiki:20250110222527j:image
f:id:gokusaishiki:20250110222503j:image
f:id:gokusaishiki:20250110222459j:image

⑬紫紺(微光沢)62×35 大型★

こちらは超光沢の血の入れ替えで作ったライン(超光沢×微光沢)F1になります。同腹では超光沢を受け継いだ個体も多数おり、⑯がその1頭です。青表現は出ませんが、良形の大型紫紺ピカールを作るのに最適な1頭では無いかと思います。
f:id:gokusaishiki:20250110222523j:image
f:id:gokusaishiki:20250110222439j:image
f:id:gokusaishiki:20250110222443j:image

⑭紫紺(青系)61×38.5 種親候補★

60mm超えの紫紺(青系)は、これで最終です。オスメス共に種親候補で、オスはサイズ、色共にこのラインで最も高いレベルだと感じました。まさに買って頂けたら嬉しい、でも売れ残っても嬉しい、そんなペアです。
f:id:gokusaishiki:20250110222507j:image
f:id:gokusaishiki:20250110222515j:image
f:id:gokusaishiki:20250110222531j:image
f:id:gokusaishiki:20250110222511j:image
f:id:gokusaishiki:20250110222550j:image
f:id:gokusaishiki:20250110222519j:image

⑮紫紺ピカール(超光沢、良形)59.6×37 種親候補★

こちらは極彩色で羽化した紫紺ピカールの超光沢ラインF4の中で最もアゴの伸びと上翅の形が綺麗な個体です。現在このラインは61.3mmの個体を種親としてキープしていますが、この個体が先に羽化したらこの個体を種親にしていたでしょう。上翅が横に広がりがち、かつアゴが伸びにくいピカールにおいて、このスリムさは中々出るものではないと思います。こちらも⑭と同じくらい、売れ残って欲しい気持ちもあります。笑
f:id:gokusaishiki:20250110222435j:image
f:id:gokusaishiki:20250110222455j:image
f:id:gokusaishiki:20250110222422j:image
f:id:gokusaishiki:20250110222427j:image
f:id:gokusaishiki:20250110222538j:image

⑯紫紺ピカール(超光沢)53×38★

超光沢F4と微光沢のアウトブリードで、超光沢のツヤと微光沢のスリムさのいいとこ取りを実現した個体です。F1のため兄弟で光沢の強さにムラがありますが、スリムさを維持しながら光沢率を上げることは出来るのではないかと思うような1頭です。
f:id:gokusaishiki:20250110222431j:image
f:id:gokusaishiki:20250110222546j:image
f:id:gokusaishiki:20250110222447j:image
f:id:gokusaishiki:20250110222534j:image

⑰紫紺グリーンピカール(グリーン強)57×32.5

紫紺の発現が弱かったラインです。上翅上部に薄ら紫紺が見えます。

f:id:gokusaishiki:20250110223023j:image
f:id:gokusaishiki:20250110223019j:image
f:id:gokusaishiki:20250110223015j:image

⑱紫紺グリーン(前胸ブラウン)55×34★

前胸がブラウンになった紫紺グリーンです。⑲がほぼ紫紺とグリーンのみになるのに対し、この個体はレッドかまだ残っていて、グリーン、レッド、紫紺、ブラウンの4色を1頭で楽しめます
f:id:gokusaishiki:20250110223026j:image
f:id:gokusaishiki:20250110223012j:image
⑲紫紺グリーン(前胸ダーク)49×34

全体的に暗めな紫紺グリーンです。
f:id:gokusaishiki:20250110223005j:image

⑳紫紺グリーン(前胸グリーン)46×34

グリーンが強く出た、明るめな紫紺グリーン。
f:id:gokusaishiki:20250110223008j:image
f:id:gokusaishiki:20250110223029j:image

 

オス単品

続いて、羽化ズレによりペア組み出来なかったオス単品の紹介です。オスの大型羽化は1年近くかかるため、どうしてもメスと羽化タイミングが合いません…そのためお安く出します。今オスを入手しておき、メスが出た頃にメスを揃えると、お得に手に入れられるかも知れません。

 

オス① スーパーレッドホワイトアイ61★

65mm超えが羽化したレッドホワイトアイ。メスはずいぶん前に羽化し、大型のオスが残ってしまいました…。激赤かつ大型かつホワイトアイ。アウトブリードでも色んな使い方があって楽しいです。

f:id:gokusaishiki:20250110235238j:image
f:id:gokusaishiki:20250110235234j:image

オス②グリーン(ヘテロ青紋)62

⑩と同腹です。菌糸がハマり、幼虫時24.2gまで伸びました。次世代65mm要員でオススメです。

f:id:gokusaishiki:20250110235424j:image
f:id:gokusaishiki:20250110235427j:image

オス③グリーンピカール(翅出)53

下翅が出てしまいましたが、前胸のグリーンが強濃く出ているグリーンです。

f:id:gokusaishiki:20250110235826j:image
f:id:gokusaishiki:20250110235830j:image

オス④紫紺(青系)53.8★

⑭と同腹。小型ですが青表現は強いです。

f:id:gokusaishiki:20250110235920j:image
f:id:gokusaishiki:20250110235916j:image

 

 

現時点での販売生体は以上となります。今年の種親として囲うか?それともイベントを賑やかにするか?という究極の二択で後者に傾きました。

 

加えて生きた雌雄モザイク個体の展示も行いますので、是非ご覧ください!

f:id:gokusaishiki:20250111000747j:image

↑このページのトップヘ