2021年08月


ウガンはここ3年ほど飼育を続けているが、幼虫時代は計測もしないため、かなり退屈である。200頭弱いる幼虫も、羽化するまでは特に面白味は無い。


だが先日、美色かつ大型個体の羽化を確認したことで、当方のウガンモチベは(再び)爆上がりした。

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↑先日羽化した個体。落ち着いた緑と青のツートンカラーで、体幅が広く、前脚が異様に太いのが特徴。72mm


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「今年は去年よりも本格的に育てるかァ」
という、定期的に来るアレが来たのである。
モチベが上がったからには、すぐに取り掛からなければならない(急に下がるかもしれないので)。

これから当方で羽化ラッシュが始まるにも関わらず、ヤフオクでA所から3ペア+♀、B所から1ペア+♀を落札した。


今回は、今年から始めた、または現在進行形で行っているブリードラインについて記載する。ちなみに各個体の管理名については後ほど記事にしようと思う。




【今年から始めたライン】

【Dk GREEN&Dk BLUE S♂
×Dk Green RED&ORANGE PE♀】

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今年4月〜産卵させた、当方作出のペア。幼虫は15頭程採れ、現在管理中。異質な色、柄同士のアウトブリードなので、どのようなパターンが出るかすごく興味深い。ただ♂が小さいので、大型化は難しい…か?



【現在産卵中のライン】

【Dp BLUE&Dk BLUE HE55♂
×BLACK&Dp BLUE S54♀】


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こちらも当方で羽化したペア。写真では分かりにくいが、♂の前胸は群青のような濃い青で、上翅は暗い青といった感じ。さらにエッジ(上翅のヘリ部分)がオレンジというのが異質。♀もわずかにオレンジエッジがあるが、わずかなのでソリッドとした。


種親も同じような色合いだった為、子の色はほぼ固定化されるだろう。問題はサイズ。70mmupをねらいたいが…


【新しく始めるライン】


No,1
【Moss GREEN&Deep BLUE ES72♂×
BLACK&DarkRED PE56♀】

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当方で羽化した♂と、A所から落札した♀。
全然違うパターン同士、かつ完全アウトブリードで、どんな色柄が出てくるか予想もつかない。♂も♀もそこそこ大きいので、75mm羽化を目指す。



No,2
【Dark BLUE PE63♂×
BLACK&Dark PURPLE PE54♀】

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こちらはA所から購入したペア。色、柄的に同腹と思われる。濃いブルーを目指す。また、上翅の紋が途中で切れていて、翼のようになっているのが面白い。

No,3
【RED&ORANGE P51♂×RED&ORANGE P48♀】

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こちらはB所から購入したペア。確実に同腹だろう。最近はウガンもシロヘリ同様に、(高く売れそうだからか)青い個体ばかり流通している印象がある。そんな中、ほぼ完成された紋有り赤個体が出品されていたら買わない理由はない。次世代は、ブリードラインの赤基盤を量産する予定。





他にも新たに購入したものと、当方羽化分の個体もまだまだいるので、今回紹介したのは一部。


個体の撮影方法の統制、独自のルールに則った個体番号etc.....今年は新たなスタイルでウガンブリードを進めていくので、このモチベはしばらく下がることはないだろう。

今年4月、こんなツイートをした。

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当方で、角の一部が金色になっているヘラクレスヘラクレスが羽化した、というものだ。亜種のオキシデンタリスには、前胸部に金色が現れる「ゴールドヘッド個体」があるが、この個体は紛れもなく有名ブリーダーさんから購入したヘラクレスヘラクレス同士の子である。特に♂親のほうは、ヘラクレスを飼育していない方でも知っているくらいの有名ブリーダーさんだ。
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胸角突起周辺がわずかに金色である。2021年8月1日撮影。

ツイートは、かなりの反響があった。が、「いいね」を見てみると、ヘラクレスのガチブリーダーさんからはあまり貰えていないようだった。「売ってください」というDMも1件来たが、ガチブリーダーさんでは無かった。


つまり、信ぴょう性に欠けるし、何年も、何百頭もヘラクレスを育てている人にとって、そんなおとぎ話は信じたくないのである。


多分、当方もそんなツイートが回ってきたら、
そんなバレバレのデマに俺が引っかかるとでも?
と思うハズだ。

しかし、これは紛れもなく本物である。


当方これからもブリーダーを続けていく予定なので、嘘をついて信用を落とすリスクを考えると割に合わない。あとかなり真剣に飼育しているので、プライド的にも、そんな突飛なガセネタを仕込む考えはない。


…信用して頂けただろうか…。。



信用して頂けたとして、角の一部が金色のヘラクレス(以下ゴールドホーン個体)が生まれた理由について、当方の推測を説明する。



ズバリ推測としては、
上翅の組織が、何らかの理由で胸角に転移したのではないか」というものだ。
これは研究者でも何でもない、社会人4年目、ヘラクレスブリーダー3年目の若造の推測だが、一応根拠はある。

次の写真を見ていただきたい。

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これは、当方で羽化させた163mmの個体である。
そして次。

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こちらはWaterさんから購入した個体。

では、次にゴールドホーン個体。

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この個体だけ、斑点状の小さなくぼみがあるのが確認出来るだろうか。当方にいる全てのヘラクレスの上翅を確認したが、同じようなくぼみがある個体はいなかった。

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こちらはゴールドホーン個体が羽化して間もない時。
ヘラクレスヘラクレスにしては、上翅の色がやけにオリーブっぽい金色をしている。通常個体は、もう少し黄色に近い金色が多いイメージがある。

エクアトリアヌスとも違う、オキシデンタリスとも違う、形容しにくい謎の金色である。


上翅のくぼみと、特殊な色合いに注目して、胸角を見てみる。

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画質は悪いが、金色の部分に上翅と同じような小さなくぼみがあるのがわかるだろうか。胸角突起周辺の、金色の部分周辺にのみ、この小さなくぼみが密集している。


以下の写真は他個体。
胸角突起周辺に小さなくぼみはなく、ツルっとしているのが普通である。

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以上が、上翅の組織転移説の推測。
他に推測があれば、コメントお願いします。


今後


ブリーダーならやっぱり考える。
全身ゴールデンヘラクレスの作出。


それは夢物語かも知れない。
だが、それでも試したくなるのがブリーダーであり、夢物語ほど燃えるのがブリーダーである。



ほぼ二等辺三角形のような超極短ヘラクレスだって、数年前には散々叩かれたのだ(出品者さんのヤフオクの質問欄はいつも荒れていた)。それでも現在は、多くの人の手に渡ったことで、「極短ヘラクレス」も普通に見かけるようになった。



もしかしたら5年後、角も上翅も金色な「ゴールデンヘラクレス」がヤフオクで買えるとも分からない。
少しの期待を持ちつつ、同腹♀がいないのでアウトブリードで次世代に繋げるつもりだ。



皆様も、よきブリードライフをお送りください。

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