
よく落札させて頂く飛騨山角さんからのお荷物が
届いた。ダンボールに飛騨山角さんのロゴマークが印刷されていて、カッコイイ。ふるさと納税でブランド野菜セットを頼んだらこんな箱で届きそう。

今回落札させて頂いたのは
U71U61.Y170.T-117vol-7 155mm
角折れ&若干の翅開きのB品個体だ。

特筆すべきは胸角基部(胸角の付け根辺り)の太さだ。
加えてこの個体、角折れ前は174mmあったらしい。
どう見ても174mmの太さではない。


前胸から胸角基部にかけてのラインが非常に緩やかである。大半のヘラクレスはラインが急で、肩のようなラインを描く。

胸角突起前は約13mm。
前胸幅にもよるが、大体11mm後半もあれば胸角突起前は太く感じる。13mmといったら150〜160mm台の個体でもそうそういない。それを170mm台で出すというのは簡単な話ではない。

こちらは今年我が家で羽化した163mmの個体。
胸角突起前は12.7mmあり非常に太く感じたが、この個体よりも太いのである。

胸角突起が太い(上から見た時に太く見える)個体のほとんどは、横から見ると「うすっぺらいな」と感じる。要は「幅が広いぶん、厚みはない」パターンが多いのだが、この個体は横から見ても太く感じ、胸角先端にかけての緩やかなアーチがある。角が折れていなければ超美形だったはずだ。


いい例がこちら。「幅はあるけど厚みはない」という意味が伝わるだろうか

前胸幅は40.2mm。前胸幅40mmを越える個体はそうそういない。我が家では羽化したことは無く、種親では2頭目。

前胸幅40mmあった種親G-OAKS 170mm
170mm台でようやく前胸幅40mmに達する。

ちなみに突起前は12.1mm



要はものすごい個体を入手出来て超嬉しいということなのだが、角折ということで格安で落札できたことも加えて嬉しい要因となった。おそらく角が折れてなかったら4倍くらいの値がついたと思われる。
角折により75%オフになったという考え方をすれば
角が折れてないというのは非常に重要な価値であることがわかる。当然だが、角が折れたからと言ってブリードに支障が出る訳では無い。
ただシンプルにカッコ悪いだけだ。
角の先端に価値が75%取られているとは、人間で言えば前歯のようなものではないだろうか。
身長185cm。程よく筋肉が付いていて、イケメン。
ファッションセンスもよくて、よく笑う。
ただ前歯がない。前歯だけが全てない。
想像するとちょっと面白い。
以上です。読んでいただきありがとうございました。