2021年04月


satoMiです。
最近よく出てくる個体をまた出して
「この個体を化け値6000にするならここをこうしなければいけない」ってのを考えてみました。
(化け値=胸角突起前÷前胸幅×100×全長)


FullSizeRender

無血統×AOUB RUOGN FF

・全長:162.5mm

・胸角長:110.1mm

・胸角率:67.8%

・胸角突起前:10.7mm

・前胸幅:34.7mm

・胸角占有率:30.8%

・化け値:5005


この個体が化け値6000になるためには

全長が195mm(6000÷30.8)になるか
突起前が12.81mm(6000÷162.5×0.347)になる
必要がある。

全長195mmは無謀。。。
突起前12.81mmなら現実味がありそうだが
前胸幅34.7mmから突起前12.81mmは非現実的。

このボディなら167mmくらいは目指せる?
と過程した場合、
全長167mm、突起前12.47mmで6000を超えられる。
この2つの数値だけ考えたら、大型極太個体で
到達することは可能だが、その分前胸幅が大きくなるので到達は容易ではない。


FullSizeRender

RUOGN-FF AOUB×GSイン

・全長:165mm

・胸角長:106.2mm

・胸角率:64.4%

・胸角突起前:12.5mm

・前胸幅:37.6mm

・胸角占有率:33.2%

・化け値:5478 


この個体が化け値6000になるためには


全長が180.8mm(6000÷33.2)になるか
突起前が13.7mm(6000÷165×0.376)になる
必要がある。

この太さでギネスタイ記録を叩き出さなければ

ならない。。。。

突起前13.7mmなら…いや これも難易度が

高すぎる。


前胸幅を縮める(ボディを小さくする)ことに

重きを置いた場合
前胸幅34.4mmになれば化け値6000を突破できる

(12.5÷X×165=6000)

1頭目ののスリム個体よりもスリムにならなければ

ならない。。。

FullSizeRender


G-OAKS

・全長:170mm

・胸角長:114.5mm

・胸角率:67.4%

・胸角突起前:12.1mm

・前胸幅:40.4mm

・胸角占有率:29.8%

・化け値:5066


全長が最長な、この個体が一番

化け値6000に近いと考えられた方も

いらっしゃるかも知れない。

しかし前胸幅が40.4mmという化け物サイズ

なので、この個体が化け値6000になるためには


全長が201.4mm(6000÷29.8)になるか
突起前が14.2mm(6000÷165×0.376)になる
必要がある。

非常に美しい形状で、ボディの迫力もあって

大好きな個体。しかし化け値狙いでは

ボディの大きさは不利になってしまう…




【結論】


全長165mm

胸角突起前12.5mm

前胸幅34.4mm


全長167mm

胸角突起前13.0mm

前胸幅36.1mm


この2つが、まだ現実味のあるパターン

であるという考えにまとまりました。



更に突起前と前胸幅の相関関係や

全長と前胸幅の相関関係

前蛹体重と成虫の全長からなる還元率の計算

横形状の厚みの数値化

等思いつくことは全部試して

データが集まったらまた記事にしようと思います。


♀の前胸幅まで分析してみて、

必ず化け値6000超えを実現。。。します。



皆様のツイートやブログを参考にさせて頂き、

飼育技術の向上、飼育頭数の増加、作業のルーティン化等やること目白押しです。笑





いつも読んで頂きありがとうございます。

励みになります。

satoMiです。
皆様が見て下さったおかげで2日連続
人気ランクインさせて頂きました。
ありがとうございます。

前回は私の理想とするヘラクレスと「化け値」について
書きました。↓

今回は化け値5005のスリム個体

飛騨山角さんから購入した美形アーチ個体
奇しくもほぼ同じ大きさだったので、比べてみました。

IMG_9119


左は当方羽化のスリム個体。
右は飛騨山角さんの美形個体。
162.5mm/162.7mmです。

FullSizeRender
FullSizeRender

毎度個体のスペックを書くのは癖です。
すみません。

スリム個体のスペック
無血統×AOUB RUOGN FF

・全長:162.5mm

・胸角長:110.1mm

・胸角率:67.8%

・胸角突起前:10.7mm

・前胸幅:34.7mm

・胸角占有率:30.8%

・化け値:5005


FullSizeRender
FullSizeRender
FullSizeRender

次に飛騨山角さんの美形アーチ個体
スペック


T-117.199MT-REX

・全長:162.7mm

・胸角長:109.55mm

・胸角率:67.3%

・胸角突起前:11.63mm

・前胸幅:37.6mm

・胸角占有率:30.93%

化け値:5032




太字にした
全長胸角長胸角率胸角占有率
化け値はほぼ同じで
数値だけでみたらかなり似通っていると言えます。
しかしどう見たって下の個体のほうが綺麗な形を
していて美しい。


程よく太く、真っ直ぐな胸角
緩やかなアーチ
バランスが良く、洗練されています。



この美しくバランスのいい胸角と、
スリム個体のボディを合わせられないか
考えてます。


後者の個体が美しいのは前胸幅とボディの
大きさあってのものであるかも知れません。

しかしこの角の形状でもっとボディが小さく
幅の狭い個体を見てみたいです。


今は前胸幅胸角突起前でグラフを作ったら

相関関係(前胸幅が大きいほど胸角突起前が太い)
が見えてくるのは間違いないでしょう。




で、おそらく相関から大きく外れたのが
先日羽化したこの個体。

FullSizeRender

胸角突起前が12.5mm
前胸幅が37.6mm

飛騨山角さんの美形個体と前胸幅が同じです。
つまり美形個体と比べて前胸幅に占める胸角の
割合がこの個体のほうが高い。


500個体くらい調べてグラフにしてみます。
またデータが集まったら記事にします。。

satoMiです。
「大型でボディも大きい極太は不全率が高く
競争率も高いレッドオーシャン」


と判断した私は、
「ボディが小さくて、角が長くて程よく太め
の大型」


を狙うことに決め、
化け値という値の計算式を去年作りました。



この値が高いほど
「ボディが小さい割に角が太く、大型の素質がある」
ということになります。




ちなみに式は
胸角突起前÷前胸幅×全長×100
です。


基準としては
6000以上→未だに見たことがない。
胸角突起前13.5mmありながら全長も165mmある
超ハイスペックなFF0F-FF0F136でさえ5940
HirokAさんの超極太 大型個体レベルでないと超えられないと予想。


5000台→突起前が13mm以上、全長155mm以上あれば割と簡単に出る。しかし突起前が太ければの話。


5000以下→角が細く、小さな個体に多い。
現ギネスである181mmの「神聖」は実は5000以下。
全長が大きくても前胸幅が大きいと値は小さく出る。



参考に一部種親の化け値を載せておきます。

IMG_5477
↑種親史上一番圧倒的だったFF0F×FF0F136
化け値5940。


FullSizeRender

↑頭角発達がよく、横形状が一番美形な個体。
11.5(突起前)÷38(前胸幅)×155(全長)×100
4690
突起前のわりに前胸幅が大きいため、化け値は低め。

FullSizeRender

↑HirokAさんから購入した極太 FF-FF136
13.4(突起前)÷39(前胸幅)×157(全長)×100
5394
前胸幅は大きいが、それ以上に突起前が超極太のため
化け値高め。

IMG_3622

↑C68メテオインライン。
12.2(突起前)÷36(前胸幅)×148(全長)×100
5002
140mm台の個体でも前胸幅が小さいので
化け値5000を超えました。



参考個体のように、
べらぼうに全長が大きくても前胸幅が大きければ
化け値は低いし、
超極太でも前胸幅が超大きければ化け値は低いです。


太さも長さも大切だけど、

まず大前提としてボディが小さいことが重要
そこに太さと長さの価値が付いてくるという
感じです。


とは言え突起前がかなり大きければ
化け値5000は超える
のは参考個体でご理解頂けた
と思います。


そんな中ここに化け値5000を超える個体が。

FullSizeRender
前書いた個体です。
胸角率が高かったので印象的でしたが、突起前は
細かったので化け値を出していませんでした。


若干体も固まってきて、改めて測ってみると
10.7(突起前)÷34.7(前胸幅)×162.5(全長)×100
5005



何と…突起前たったの10.7mmという細さから
化け値5000を突破してしまいました。
理由はもちろん前胸幅の小ささ。



160mm台の個体の中で前胸幅34.7mmというのは
トップクラスで小さいほうでしょう。
全長と前胸幅のグラフを作ったら
この個体は平均から大きく外れた「はずれ値」
になるはずです。


おそらくほとんどの方は
「角が長いだけでしょ」
「突起前が太くなければ意味がない」

と思われると思いますが、この個体は間違いなく
小型ボディ×超長角
の素質を持っています。

この個体をベースに、次世代は太め要素を
入れていきます。


幼虫でたくさん体重を乗せなくても
角が長くて太くて美形な大型個体が
高い完品率でたくさん羽化する



最高ではないでしょうか。
大型かつボディの大きい個体
大型かつボディの大きい突起前極太個体
というのは、
ボディが大きいぶん羽化が大変になり、
羽化不全率が高くなりますし、
突起前が極太なぶん幼虫を超成長させる
必要があり、いずれにせよ完品羽化する確立が
かなり低くなります。
(超大型極太血統の♂個体が軒並み不全した体験談)

そこで
ボディを小さくし、ボディの小ささ故角も太く見え、
角が長いため 幼虫体重をあまり乗せなくても
大型になるといういいとこどりを狙っているのです。


②に続く

備忘録&モチベ維持を狙って、当方で管理している
ヘラクレスの血統をつづっていこうと思います。



血統名「ミニチュア」(仮)

FullSizeRender

集団飼育していた個体群の中から羽化した♂が
中々特徴的だったので「ミニチュア」という名前を付けて、ブリードを開始しました。

FullSizeRender

特筆すべきは全長で、135mm
本来130mm台は小さすぎるので種親に選ぶことはありません。ただ、この♂は普通の130mmの個体ではありませんでした。

FullSizeRender
胸角率なんと67.5%

スペック

全長136.1mm

胸角長91.8mm

胸角率67.5%

前胸幅31.3mm

胸角突起前9.1mm

胸角占有率29.1%



130mm台の♂から67%が出たのは初で
驚愕しました。更に前胸幅は31.3mmと極めて小さく
ポテンシャルを感じます。

FullSizeRender
(130mm台の風格じゃない…笑)

IMG_9032
G-OAKS 170mm(奥)との比較。

170mmには流石に敵いませんが「見れる」形状です。

FullSizeRender

こんな小さな個体に心踊ったのは初です。
理想としては
「ボディはこのまま、角だけ伸ばす」

です。

ヘラクレス業界は
「幼虫をでっかく育てて
胸角極太でボディも角もビッグサイズ」

というのがメジャーなスタイルですが

(メテオ等例外はあります)

「幼虫はでかく出来なくても
胸角超長でスモールボディな美形」
という特徴が確立出来れば

初心者でも十分に映える個体を羽化させることが
出来る
という強みになります。
さらにボディが小さい分羽化不全リスクが
少ないというオマケ付き。


爬虫類飼育の登竜門がレオパードゲッコーのように
ヘラクレス始めるならまずミニチュア
となったら面白いな……って妄想しました。




ニジイロのように色んな色が存在するわけでも
ないのに、1種だけで多様な形状が現れるこの
Dynastes hercules hercules 
超面白いですね。

IMG_8542
FullSizeRender

2Dライン(RUOGN-FF AOUB×GSイン)
全長183mm、突起前19.1mm




前回紹介したこの蛹が羽化しました。
それがこちら。

FullSizeRender

翅は残念ながらパカりましたが、
羽化から3週間ほど経過しており死ぬことはなさそうです。

FullSizeRender

胸角の立ち上がりが大きく
角先端まで詰まっていて太いのは、
種親♂そっくりです。

種親↓ RUOGN-FF AOUB 167mm(管理親No,2)
FullSizeRender

FullSizeRender

FullSizeRender

全長は親越えならずでしたが、前胸部とボディがコンパクトになり、突起前の太さと横から見たイカつさ
では完全に勝っています。
FullSizeRender

IMG_9042
↑この場合片手で合わせているので若干誤差ありです。


スペックがこちら。4/17再計測

全長:165mm

胸角長:106.2mm

胸角率:64.4%

胸角突起前:12.5mm

前胸幅:37.6mm

胸角占有率:33.2%

化け値:5478



幼虫最大体重は145g、前蛹は116gからです。


突起前が12.5mmと太めにしては前胸幅が狭いため、
胸角基部にはくびれがあります。
(くびれは前胸幅が胸角に比べて狭いと、
胸角根元にへこんだ線のことを言います。この特徴は「極力ボディにいく栄養を角にまわしたい」と願う
satoMiにとってテンションの上がる形質です。)


種親に使うかは…迷い中です。
キープって奴ですね。笑

↑このページのトップヘ