マルスゾウカブト(M,mars) 飼育開始
大型ゾウカブトの中では、最近エレファスと並んでかなり安価になっているマルス。
In Japan, the breeds Mars and Elephas are getting
cheaper.
2018年夏にも成虫ペアを揃え、現在3齢幼虫を数頭飼育していますが、素晴らしい出品を発見してしまい2ライン目の購入です。
和名:マルスゾウカブト
学名:Megasoma mars
産地:ペルー イキトス(Peru lquitos)
サイズ:♂120mm♀81mm
価格:19500円(yen)+送料
♂が120mmと大型になりますが、20000円以内ということで、相場はかなり低い印象です。
120mmのアクティオンなら30000円以上します。
また、
マルスはアクティオンより大型を狙いやすく、幼虫期間は短い
とよく言われますが、むし社の
BE-KUWAレコードではアクティオンのほうが大きいのも面白いです(アクティオン133.2mm 2015年、マルス132.7mm 2008年)。
It is often said that Mars has a shorter larval period than Actaeon and is likely to emerge large adults, but Actaeon is larger in Japan breeding records.
(Actaeon 133.2mm Mars 132.7mm)「幼虫期間は長く、他種と比べてスペースも多くとるのに大した値段が付かない」という特性から、専門店ではあまり見かけることがありません。
Compared to many species, the larvae have a longer period, and because they take up more space, they don't cost much, so they are rarely found in specialty stores.
まあ、店は実益重視なので仕方がないですが。
ヤフオクではよく見かけますが、飼育者が少ないでしょう。
これは、少数のMegasoma(ゾウカブトの学名。「大きな体」という意)ガチ勢が大量に出品しているのでたくさん流通しているように見えるんだと思います。
前置きはほどほどに、個体観察に移ります。
横から。
かまぼこのような厚みがあるんですが伝わるでしょうか…
黒塗り高級かまぼこ。笑
真上。
胸角が細く、かつここまで広がって伸びるのは本種だけの特徴です。
前胸部の凹みがまさに金属です。
全体。
前脚は、エレファスのような湾曲はありません。
エレファスゾウカブト♂120mm。
本種は前脚が外向きに湾曲します。
前脚の棘は極めて悪魔的な作りをしています。
明らかにマルスのほうが迫力がありますが、
実はどちらも同じサイズ。
120mmです。
(あっこの角度エモい)
真上。
収穫してしばらく経ったナスみたいな、しおれた感があります。
サンボンヅノカブトに良く似た角の付き方してます。
マルスゾウカブトは胴体こそまさにゾウカブトですが、長く伸びた胸角にスリムな太ももからはスラッとした印象を受けました。
我が所はもう少し成熟を待ってからブリード開始です。
こりゃ楽しみだ…。
T-REX×アンビタル零ー零DM
ライン紹介という名目のメモです。
種親♂「T-REX」
・サイズ:151.0mm
・胸角長:99.3mm
・胸角率:65.7%
・胸角突起前:11.4mm
・前胸幅:38.0mm
・胸角占有率:30%
・上翅幅:未計測

151.0mmとサイズは小~中型ほどですが、中々の美形です。胸角は太過ぎず 細過ぎず、横から見たアーチもいい形で、胸角占有率は30%と高いです。
♀は、アンビタルを創られたミスケさんから直接購入した「アンビタル零ー零DM」です。
ミスケさんは胸角率や、胸角突起前が前胸幅に占める割合(胸角占有率)にかなり前から注目されており、6年ほど前?の中学生の頃から尊敬していました。
2018年12月中旬~初期ロットが生まれており、孵化から7ヶ月ほどで110gの♂幼虫を確認しました。
エアコンを導入しての初ヘラクレス飼育で 7ヶ月110gということで、よい成長率です。
ミスケさん曰く「アンビタルは体重が乗りにくい」とのこと。
極太美形で有名のTーREXと組み合わせが良かったのかも知れません。
頭幅も最大18.5mmと中々。
一年後が楽しみです。