ゴクサイシキでは、ニジイロクワガタを幼虫で購入するのではなく、成虫で購入することをオススメしています。
その理由は3つで
①どんな色、パターンが羽化するか保証出来ない
②思ってた色パターンが羽化してこなくても、幼虫を買って成虫が羽化する頃(大体6ヶ月-1年後)には買った時の期待は薄れているので「思ってたんと違う色だけどまあいっか」となる可能性が高い
③何のパターンを持っているのか予測が難しい場合がある
です。①から説明します。
① どんな色、パターンが羽化するか保証出来ない
これはシンプルです。基本的にニジイロクワガタは生き物ですので、予想とは異なる色パターンで羽化することもあります。そのため販売者は「どんな色パターンが羽化してもクレーム、返品は受け付けられません」とせざるを得ないのですが、それを利用して、やりたい放題することも可能だからです。
もちろん誠実な販売者もたくさんいると思います。例えばグリーンピカールの幼虫を、確実にグリーンピカールのオスメスを使って「グリーンピカールの幼虫」として販売している方ですね。しかし、羽化してみないと色パターンが視認出来ない特性上、幼虫販売は特にやりたい放題出来る構造になっていることは間違いありません。
前胸光沢のないグリーンのオスメスを親にして、「グリーンピカールの幼虫」と偽って販売することは、構造として可能です。それでも「羽化してきた個体の前胸部が光ってないんですが」と、販売者にクレームを付けることは恐らく無理です。理由は「生き物なので、光らないこともありますね」と言えるからです。
② 思ってた色パターンが羽化してこなくても、幼虫を買って成虫が羽化する頃(大体6ヶ月-1年後)には買った時の期待は薄れているので、「思ってたんと違うけどまあいっか」となる可能性が高い
グリーンピカールの成虫が欲しかったけれど、高額だったため、グリーンピカールの初齢幼虫を購入したとします。初齢なので羽化まではだいたい半年から1年後だと思います。
そして1年後、無事に羽化しましたが、「全然ピカールじゃないグリーン」が羽化しました。そんなときどう思うでしょうか?
多分「安かったし、まあいっか」ではないでしょうか?
期待を込めてワクワクしながら羽化を待っていても、半年から1年も経てばその気持ちは薄れ、「まあいっか」となってしまう。せっかくお金を払って買うのであれば、安かろう悪かろうではなく、ある程度色パターンの予測が出来る成虫を購入することを、ゴクサイシキはオススメします。
ただ幼虫のほうが成虫で買うより安いのは事実。狙っていた色パターンが羽化すればお得に入手できます。そのため、ある程度ギャンブルだと思って幼虫を買うのも手ではあります。もちろん信頼の出来る方からの幼虫購入ならば、残念な思いをする可能性は少なくなるでしょう。
加えて言い訳のようになってしまいますが、成虫で購入したとしても次世代の色パターンが確実にわかるわけではありません。確実にわかるわけではありませんが、幼虫で購入するよりも成虫の色パターンを細かく観察出来るので、ある程度予測することができます。
③何のパターンを持っているのか予測が難しい場合がある
これも厄介です。特に劣勢遺伝子を持ったヘテロの場合です。例えば青紋とグリーンをアウトブリードした1代目の個体(青紋ヘテロ)は、見た目ほとんどただのグリーンです。グリーン個体の累代とヘテロ青紋を並べたら、見慣れていない方であれば判別するのは容易ではないと思います(僕も難しいです)。
親はどのような掛け合せをしたか?
兄弟はどのような色パターンで羽化しているか?
なるべく詳細な情報を入手することが、望んだ色パターンの個体を作出する決め手になります。劣勢遺伝を付与したい場合は特にです。
まとめ
誠実な販売者の方はいらっしゃると思います。しかし構造として、いくらでも色パターンを騙すことは可能だということです。
「望みに進むのが 気持ちのいい人生ってもんだろっ……!」伊藤カイジ
ゴクサイシキでは、ニジイロクワガタの幼虫販売は行わず、成虫のみの販売を続けていき、ラインの特徴や交配背景をなるべく詳細にお伝え出来るよう留意