ゴクサイシキでは、ニジイロクワガタを幼虫で購入するのではなく、成虫で購入することをオススメしています

f:id:gokusaishiki:20250304192929j:image

その理由は3つで

①どんな色、パターンが羽化するか保証出来ない

 

②思ってた色パターンが羽化してこなくても、幼虫を買って成虫が羽化する頃(大体6ヶ月-1年後)には買った時の期待は薄れているので「思ってたんと違う色だけどまあいっか」となる可能性が高い

 

③何のパターンを持っているのか予測が難しい場合がある

です。①から説明します。

 

 

① どんな色、パターンが羽化するか保証出来ない

これはシンプルです。基本的にニジイロクワガタは生き物ですので、予想とは異なる色パターンで羽化することもあります。そのため販売者は「どんな色パターンが羽化してもクレーム、返品は受け付けられません」とせざるを得ないのですが、それを利用して、やりたい放題することも可能だからです。

 

もちろん誠実な販売者もたくさんいると思います。例えばグリーンピカールの幼虫を、確実にグリーンピカールのオスメスを使って「グリーンピカールの幼虫」として販売している方ですね。しかし、羽化してみないと色パターンが視認出来ない特性上、幼虫販売は特にやりたい放題出来る構造になっていることは間違いありません

 

 前胸光沢のないグリーンのオスメスを親にして、「グリーンピカールの幼虫」と偽って販売することは、構造として可能です。それでも「羽化してきた個体の前胸部が光ってないんですが」と、販売者にクレームを付けることは恐らく無理です。理由は「生き物なので、光らないこともありますね」と言えるからです。

 


 

② 思ってた色パターンが羽化してこなくても、幼虫を買って成虫が羽化する頃(大体6ヶ月-1年後)には買った時の期待は薄れているので、「思ってたんと違うけどまあいっか」となる可能性が高い

グリーンピカールの成虫が欲しかったけれど、高額だったため、グリーンピカールの初齢幼虫を購入したとします。初齢なので羽化まではだいたい半年から1年後だと思います。

 

そして1年後、無事に羽化しましたが、「全然ピカールじゃないグリーン」が羽化しました。そんなときどう思うでしょうか?

 

多分「安かったし、まあいっか」ではないでしょうか?

 

期待を込めてワクワクしながら羽化を待っていても、半年から1年も経てばその気持ちは薄れ、「まあいっか」となってしまう。せっかくお金を払って買うのであれば、安かろう悪かろうではなく、ある程度色パターンの予測が出来る成虫を購入することを、ゴクサイシキはオススメします。

 

ただ幼虫のほうが成虫で買うより安いのは事実。狙っていた色パターンが羽化すればお得に入手できます。そのため、ある程度ギャンブルだと思って幼虫を買うのも手ではあります。もちろん信頼の出来る方からの幼虫購入ならば、残念な思いをする可能性は少なくなるでしょう。

 

加えて言い訳のようになってしまいますが、成虫で購入したとしても次世代の色パターンが確実にわかるわけではありません。確実にわかるわけではありませんが、幼虫で購入するよりも成虫の色パターンを細かく観察出来るので、ある程度予測することができます。

 

 

③何のパターンを持っているのか予測が難しい場合がある

これも厄介です。特に劣勢遺伝子を持ったヘテロの場合です。例えば青紋とグリーンをアウトブリードした1代目の個体(青紋ヘテロ)は、見た目ほとんどただのグリーンです。グリーン個体の累代とヘテロ青紋を並べたら、見慣れていない方であれば判別するのは容易ではないと思います(僕も難しいです)。

 

親はどのような掛け合せをしたか?

兄弟はどのような色パターンで羽化しているか?


なるべく詳細な情報を入手することが、望んだ色パターンの個体を作出する決め手になります。劣勢遺伝を付与したい場合は特にです。

 

 

 

まとめ

誠実な販売者の方はいらっしゃると思います。しかし構造として、いくらでも色パターンを騙すことは可能だということです。

 

「望みに進むのが 気持ちのいい人生ってもんだろっ……!」伊藤カイジ

 

ゴクサイシキでは、ニジイロクワガタの幼虫販売は行わず、成虫のみの販売を続けていき、ラインの特徴や交配背景をなるべく詳細にお伝え出来るよう留意しています(ヤフオクでは親の掛け合わせや兄弟の色パターン傾向などを記載する等)。せっかくお金を出して買って下さる方に残念な思いをさせたくありません。購入、入札にあたって質問事項等ございましたらお気軽にお問い合わせ下さい。


これからもゴクサイシキをよろしくお願いいたします。楽しいニジイロブリードライフを!

f:id:gokusaishiki:20250304192951j:image

2/23(日)、東京 浅草橋にて、INSECTPORT TOKYO vol.4が開催されました。ゴクサイシキはvol.3からの参加で、今回は前回よりも体感3倍以上の方が来場して下さり、大変ありがたいことに当方のブースにもたくさんの方がいらして下さいました。今回はそのお礼と込み上げてきた思いについて書きます。

 

ゴクサイシキが持っていった生体は完売し、標本も1/3ほど買って頂きました。比較的安価にした個体だけでなく、「売れなくても種親として使うからOK、売れたらもちろん嬉しいからOK」というスタンスで持っていった、かなり強気な価格をつけた個体も買って下さいました。

 

僕個人としては、買って頂かなくても色んな方に見て、知って頂ければそれで十分満足だという気持ちだったので、嬉しさよりも驚きが先に来ました。利益的な嬉しさよりも「自分が育てたものを評価し、対価を払ってくれる人がいる」という実感に、熱くなるものがありました。

 

お客さんの中にはvol.3でも来てくださった方もたくさんいて、「前回買った生体が無事に産卵したよ」と言ってくれる方や、「ちょっと値段がかわいくないですね笑」とか、前にヤフオクでお取引して下さった方や、お土産(川越銘菓)を持ってきて下さる方までいて、凄く嬉しい気持ちになりました。普段1人で黙々と作業していますが、コミュニティは自分を高めてくれるんだと強く思いました

 

また、今回から試作的に標本も持っていきました。2箱のうち1箱は図鑑のように脚を広げた標本、1箱は脚を縮めた標本です。脚を縮めた標本は「世界一うつくしい昆虫図鑑」の中で行われているスタイルで、虫の輪郭と色が際立ちます。脚を縮めるスタイルもいいけど、図鑑のように全体像が見えるフォーマルなスタイルもいい。お客さんの反応を見たくてどちらも持っていきました。

 

脚を縮めるスタイルはメジャーではないようで、「斬新」「色虫ならこの展脚方法もいいかも」と好評を頂けました。学生さんや女性には脚を縮めた標本が好まれ、フォーマルなほうは標本をかなり集められていそうな方に好まれたのかな、という印象です。僕はどちらもかなり好きなので、次回も両方持っていく予定です。

 

また僕は、昆虫界隈は割と限られた方(20歳以上の男性)の世界だというイメージを持っていましたが、女性の方もたくさん来て下さいました。最近は、昆虫のアート的魅力に注目されていたり、BRUTUSなどの雑誌でも昆虫標本が取り上げられたりしており、昆虫の魅力はもっともっと広がるポテンシャルがあるなと感じます。

 

ゴクサイシキに来て下さった方が持っている自前のタッパー(及び標本箱)を見せて頂き、「なぜその虫を買われたんですか?」「どういったところに惹かれたんですか?」と聞くと、「カッコイイから」と、直感で買われている方が結構いました。

 

「名前は良く知らないんですけど、カッコイイから買いました」

 

なんてクールなんだ…!!

 

 

 

話が若干脱線しました。好きだから始めたことで、好きだから続けているこのニジイロクワガタブリード(と標本作り)です。なので自己満足自己完結でももちろん僕としては楽しいのですが、他の方と交流したり出展したらそりゃもちろん最高なわけで、この趣味に関わる人全員にお礼がしたくなりました。

 

INSECTPORT 主催のセルヴォラン君、ドリアンコンロ君(いい名前ですよね)、出展者の方々、来場して下さった全ての方、本当にありがとうございました。そして当方はまだニジイロクワガタの飼育においてやりたいことが400個くらいあるので、まだまだ飼育を続けていきます。マイナーだけど最高な昆虫諸々をこれからも楽しんでいきましょう!!

 

(イベントはまた呼んでくれたら嬉しいです)

 

INSECTPORT TOKYO vol.4開催が、いよいよ明日となりました!!

先程生体の確認をしたところ、一部生体の調子が悪かったため、別の個体に差し替えました。さらにオス単品で持っていく予定だった個体に合わせられそうなメスを見つけたため、ペア販売になった個体もいますので、そちらを紹介します。

 

持っていく個体の一覧はこちらです↓ 


まず⑨グリーン レッドアイ 61mmペアですが、メスの調子が悪く、代わりにつけられそうなメスも居ないため、オス単品で販売します。レッドアイは劣勢遺伝子のため、レッドアイ同士で交配しないと次世代でレッドアイは産まれないのですが、全長61mmと大きく、グリーン強めかつスリムでアゴも長く、グリーンの大型狙いの種親としても強くオススメできます。

f:id:gokusaishiki:20250222135118j:image

大型狙いのグリーン個体が確保出来ていなければ、ゴクサイシキで種親になっていた個体です。

 

続いて⑰紫紺グリーンピカール(グリーン強)57mmペアですが、オスが突然死してしまったため、代わりの紫紺グリーンピカールのオスを合わせました。突然死してしまった個体より小さい42mmとなってしまいますが…新たに合わせた個体は紫紺が強く、紫紺とグリーンのコントラストはこちらのほうが綺麗です。また、前胸光沢も申しぶんないです。

f:id:gokusaishiki:20250222135204j:image
f:id:gokusaishiki:20250222135212j:image
f:id:gokusaishiki:20250222135154j:image

3つめは㉑レッド ホワイトアイ61mmオス単品です。

こちらはオス単品を予定していましたが、かけあわせたら面白そうなメスがいたため、ペア販売します!!

 

それがこちらです。

f:id:gokusaishiki:20250222135247j:image
f:id:gokusaishiki:20250222135256j:image

ただのレッドではありません。現レコード70.1mmを親に持つ、飯島店長飼育個体のオス66.2mmとレッド ホワイトアイのメスのアウトブリード1代目です。そのため遺伝子的にはヘテロ ホワイトアイとなり、レッド ホワイトアイ61mmと掛け合わせれば、理論上50%がホワイトアイとして羽化します。さらにレッド ホワイトアイのラインは65.1mmまで羽化しており、大型狙いにも十分適しています。70.1mmのオスと、65.1mmのオスの血が入ったスーパーレッド ホワイトアイはいかがでしょうか!

f:id:gokusaishiki:20250222135351j:image
f:id:gokusaishiki:20250222135401j:image

 

4つめは㉒グリーン(ヘテロ青紋)62mmオス単品です。こちらは種親用に取ってあった同ラインのメス37mmをおつけして、ペア販売にします。こちらはヘテロ同士のかけあわせのため、理論上25%が、外見で確認出来る青紋の特徴を持った個体が羽化します。気になる方はご質問お待ちしております。

f:id:gokusaishiki:20250222135445j:image
f:id:gokusaishiki:20250222135426j:image
f:id:gokusaishiki:20250222135436j:image
f:id:gokusaishiki:20250222135454j:image

オス62mm、メス37mmと大型のため、もちろん大型狙いにもオススメです。

 

 

 

変更は以上となります。

今回のゴクサイシキは、前回と比べて菌糸飼育がハマったこともあり、60mm超えの大型個体を沢山用意出来ました。また、紫紺は微光沢、超光沢、青系と、紫紺だけでも色んなパターンをお持ちします。

 

ノーマル、青紋、レッド、ダークレッド、グリーン、紫紺、紫紺グリーン、ホワイトアイ、レッドアイと、多様なニジイロクワガタをご覧になりたい方は、2/23浅草橋の東京文具共和会館でお待ちしております!!

f:id:gokusaishiki:20250222132927j:image
f:id:gokusaishiki:20250222132924j:image

受付から入って右、主催のセルヴォラン君のとなりにゴクサイシキは展開しています。他の出展者さんもすごい方ばかりなのでぜひ!!

↑このページのトップヘ