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驚くべき事は、まだ飼育開始していないにも関わらずこの記事を書き始めているところですが。笑

ついにというか、ようやくというか。
アクティオン、始めました。(10月11日現在)

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これで、
(黒塗り巨メガ)
・マルス
・ラミレス
(毛巨メガ)
・エレファス
・エレファス・オキシデンタリス
・エレファス(イイジマタイプ)
・ギアス(亜種ルンブケリ)
・ノゲイラ
(ミニメガ)
・パチェコ
・ペーニャ

に次いで10種目のメガソマ種です。
カブトムシ亜科の中で世界一重い、そして生き虫として日本に流通するカブトムシ亜科の中で一番幼虫期間が長いというロマン砲。

Large Larva Labo (でっかい幼虫研究所)を名乗っておきながら、世界一でかい幼虫を飼育していないとは何事だとはもう言わせませんよ。

ヘラクレスは待ててもアクティオンはちょっと…という人も多いように、
俺は半端な覚悟じゃ飼えないよ」と言っているような風格。
ディアブロスのような2対の角。
つや消しの黒塗りボディ。
そして脚の長さ(重要)。

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Dynastes種も素晴らしいけれど、それ
以上にMegasoma種に惹かれてしまうのはやっぱり長い脚要素なのだと最近気づきました。

主観はそれくらいにして。
アクティオンは最近、産地によってレックス(rex)アクティオン(actaeon)に分けられました。
この個体はペルー産のため、本来はレックスゾウカブトとなるのですが、ムシキング第一世代的には絶対にアクティオンと呼びたいわけです。そんなティラノサウルスの二番煎じのような…いや、レックスも名前的にはかっこいいんですけどね。

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BE-KUWAによると、レックスはアクティオンに比べ
て胸角が大きく発達するらしいです。納得。
エクアドル産のアクティオンも揃えて比較しようと思います。
…まあ、ペルー・イキトス産がWDで日本に上陸してから随分と年月が経っている上、インブリードもアウトブリードも沢山行われているので、野外品と比較してもしょうがないですけどね。

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世界一ヘビーなカブトムシ。
個人的には「世界一大きい」よりも「世界一重い」に惹かれます。
仮にアクティオンでBE-KUWAギネスを出したら、「世界一大きい、世界一重いカブトムシ」ということになりますからね。
夢とロマンの塊みたいなカブトムシです。

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カブトムシの王様=ヘラクレスならば、アクティオンは帝王でしょうか。
「世界一大きい」というブランドに加え、金色の上翅とくれば、王様はヘラクレスで決まりですが、
「世界一重い」つや消しブラックという陰的な立ち位置が、裏ボス感あって最高です。
ヘラクレスという陽があってこそ陰が際立ちます。


本種、デカくて黒いという特性上、中々しっくりくる写真が撮れません。泣

小さくて綺麗なハナムグリならばホワイトバックで映えるのですが、アクティオンやマルスでは厳つく見えないんです。
白背景、黒背景、外、木などで撮影しましたが、また撮り直す予定です。

ちなみにサイズは120mm
奇しくも前回紹介したエレファス、マルスと同サイズになります。
狙うは130mm越え、幼虫体重200g越え。
ヘラクレスの飼育技術を応用し、えらい量の個体を抱えて統計取ってみます。
役者は揃った。笑

大型ゾウカブトの中では、最近エレファスと並んでかなり安価になっているマルス。

In Japan, the breeds Mars and Elephas are getting 
cheaper.

2018年夏にも成虫ペアを揃え、現在3齢幼虫を数頭飼育していますが、素晴らしい出品を発見してしまい2ライン目の購入です。

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和名:マルスゾウカブト
学名:Megasoma mars
産地:ペルー イキトス(Peru lquitos)
サイズ:♂120mm♀81mm
価格:19500円(yen)+送料

♂が120mmと大型になりますが、20000円以内ということで、相場はかなり低い印象です。
120mmのアクティオンなら30000円以上します。
また、
マルスはアクティオンより大型を狙いやすく、幼虫期間は短い
とよく言われますが、むし社の
BE-KUWAレコードではアクティオンのほうが大きいのも面白いです(アクティオン133.2mm 2015年、マルス132.7mm 2008年)。

It is often said that Mars has a shorter larval period than Actaeon and is likely to emerge large adults, but Actaeon is larger in Japan breeding records.
(Actaeon 133.2mm     Mars 132.7mm)

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「幼虫期間は長く、他種と比べてスペースも多くとるのに大した値段が付かない」という特性から、専門店ではあまり見かけることがありません。

Compared to many species, the larvae have a longer period, and because they take up more space, they don't cost much, so they are rarely found in specialty stores.

まあ、店は実益重視なので仕方がないですが。

ヤフオクではよく見かけますが、飼育者が少ないでしょう。
これは、少数のMegasoma(ゾウカブトの学名。「大きな体」という意)ガチ勢が大量に出品しているのでたくさん流通しているように見えるんだと思います。

前置きはほどほどに、個体観察に移ります。

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横から。
かまぼこのような厚みがあるんですが伝わるでしょうか…
黒塗り高級かまぼこ。笑

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真上。
胸角が細く、かつここまで広がって伸びるのは本種だけの特徴です。
前胸部の凹みがまさに金属です。

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全体。
前脚は、エレファスのような湾曲はありません。


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エレファスゾウカブト♂120mm。
本種は前脚が外向きに湾曲します。

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太ももはエレファスよりも長いため、細くスリムに見えます。

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エレファスは太ももが短いので、とてつもなく太く見えます。

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前脚の棘は極めて悪魔的な作りをしています。
こういう鎌ありそう(闇属性)。
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太い胴体と前胸部の繋ぎ目も凄まじい太さです。

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エレファスゾウカブトとの比較。
 明らかにマルスのほうが迫力がありますが、
実はどちらも同じサイズ。
120mmです。

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(あっこの角度エモい)

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♀81mm。
前胸部は完全に「ようがんまじん」です。

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真横。
この頭部にある小さな突起を駆使して、土を掘り進みます。
活動期に手に乗せた時、この突起でガリガリやられると確実に血が出ます。

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正面。
円盤チック。

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真上。
収穫してしばらく経ったナスみたいな、しおれた感があります。

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サンボンヅノカブトに良く似た角の付き方してます。

マルスゾウカブトは胴体こそまさにゾウカブトですが、長く伸びた胸角にスリムな太ももからはスラッとした印象を受けました。
我が所はもう少し成熟を待ってからブリード開始です。
こりゃ楽しみだ…。

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