カテゴリ:ハナムグリ > オーベルチュールオオツノハナムグリ(M,oberthueri)

satoMiです。
「ブログ見てます!」と言ってくださる方、
ありがとうございます。。。嬉しいです。


久々のカナブン記事です。

IMG_9518


オーベルチュールオオツノカナブン
(Mecynorhina oberthueri)
ver.レモンサザナミ



タンザニアのウサンバラ山に生息する
オオツノカナブンの1種で、定番の
ウガンデンシスとは近種です。
(ヘラクレスリッキーとグラントシロカブト
くらいの近種。)


野外品は2年ほど前にミカクワさんがサプライズ便で
入荷して以降ありません。
(輸入した方のお話を直接聞くことが出来、
すごく面白かったです。)

現在では時々飼育品がオークションに出回り、
値段もお手ごろ。


デカい、色彩バリエーション多いでお馴染みの
ウガンデンシスも大好きなのですが、


本種は異国情緒を感じる柄
カマのように鋭い前脚
前胸部の盛り上がりを持っていて
これはこれでとてつもなくカッコいいです。

IMG_4405
↑過去個体


更に黄色という、流通する生きた甲虫の中でも
中々見ない色も特徴的です。
(他に黄色はダルマメンガタハナムグリくらい?)



色彩バリエーションの他には
レモンベタ
レモンサザナミ
オレンジベタ
オレンジサザナミ
が流通しています。
「アフリカのハナムグリ亜科」という図鑑では
フルブラックが掲載されていて、激アツです。

FullSizeRender
↑レモンベタ
FullSizeRender
↑レモンサザナミ
IMG_4406
↑オレンジサザナミ
IMG_4403
↑オレンジベタ
↑以前色彩バリエーションについてはまとめていたので、宜しければご覧下さい。






最近ヘラクレスばっかり育てていて、
ブログタイトルも「satoMiのヘラクレス考察記」
に変更していましたが、
久々に羽化してきたオーベルチュール、ウガンデンシス、シロヘリを見ていたら


やっぱハナムグリ好きだなぁ……


と、しみじみ感じました。


値段もお手ごろ、産卵しやすく育てやすい、
1年サイクル、至高のチョコエッグ割り(繭玉)
etc.....

FullSizeRender
↑こちらはTwitterで反響の大きかった

インマキュリコリスの繭玉割り。まさに宝石。

例外はいますが、アフリカのカナブンは非常に
育てやすくて楽しいので心の底からオススメです。


↓ハナムグリ書籍の記事です。




前回、日本で飼育品として出回るものには4パターンがあるという記事を書きました。
それが

オレンジベタ
オレンジサザナミ
レモンベタ
レモンサザナミ

です。

~​オーベルチュールオオツノカナブン 余談コーナー~
                                                                                       
・本種oberthueriには、
Mecynorhina oberthueri oberthueri
(オーベルチュールオオツノカナブン原名亜種)

Mecynorhina oberthueri kirchneri
(オーベルチュールオオツノカナブン亜種キルクネリ?)

がいます。
最強図鑑「アフリカのハナムグリ亜科」より。

・Mecynorhina最大種である
Mecynorhina torquata ugandensis
(クビワオオツノカナブン亜種ウガンデンシス)
は、90mmに達する個体が確認されていますが、
本種は最大でも70mm前半と、若干小さめな気もしますが、ハナムグリの中では大型種に入ります(ウガンデンシスとゴライアスがずば抜けて大きすぎる)。

・近年新しい産地が見つかるまで、非常に珍しい種類でした(小学館の図鑑NEO 「カブトムシ・クワガタムシ」にて)
IMG_4377
IMG_4378
↑どちらも亜種キルクネリ?の標本。上翅の柄だけでなく、前胸部の模様の割合もかなりの個体差があるようです。
                                                                                       

今回迎えたのは5ペア。
4パターンを同時に出品している猛者の方がおり、これはチャンスと思いキメました。
間違えてオレンジサザナミを2ペア落としちゃったんですけどね。笑

オレンジベタ
FullSizeRender
オレンジベタは、明るいオレンジからくすんだオレンジまで結構変化あります。
IMG_4403

FullSizeRender
前胸部の爪のような模様も◎。
FullSizeRender
IMG_4383
♀は今回購入した分と、うちでブリードした分で結構います。

オレンジサザナミ
代表で1ペアを掲載。
IMG_4405
産卵セットに入れた後の撮影なので、マットがついて黒くなってます。
危険色っぽい。
IMG_4406
IMG_4407
裏は全パターンあまり変化はないです。
にしても前脚突起は最凶ですね。
鎌みたいになってます。
FullSizeRender
こういう柄のおばちゃんいそう。
IMG_4409
IMG_4410


レモンベタ
FullSizeRender
FullSizeRender
IMG_4386
♂はじっとしていたので撮影が楽でした。
♀は地獄。
FullSizeRender
IMG_4390

個人的に特にエモいのはこのパターンです。
黄色いハナムグリは多々いますが、ビロード状で薄黄
色のハナムグリは結構珍しいのではないかと思います。
歴史あるイギリスの高級ブランドみたいな風格あります(satoMi調べ)

レモンサザナミ
FullSizeRender

FullSizeRender
↑撮影時、これは光と影の調整が結構上手くいったと思ってたりします。
FullSizeRender
裏から見ると頭角は赤いんですね。
裏も毒ありそう…。
FullSizeRender
FullSizeRender

柄があるのがサザナミ、無いのがベタなんですが、柄と言えど模様や色面積に個体差があるので、例えば黒い部分のより多い個体同士をかけあわせて真っ黒なパターンをつくることもできるかも知れません。

IMG_4376
↑オーベルチュールオオツノカナブン原名亜種の黒化型個体標本。調べてみたらちゃんといました。

とりあえず大量に抱えて色んなパターンの個体を見比べたいのですが、去年オレンジベタをブリードした時は7頭しか幼幼虫を得られませんでした。
トルクアータの仲間(ウガンデンシスやインマキュリコリス等)は沢山産んでくれる印象ですが、メキノリーナ種(ウガンデンシスやオーベルチュール、ミイロツノ等の大きな括りの仲間)として見ると、産卵は難しいのかも知れません。
IMG_4411
↑とするも、ポコポコ採れてきてます。笑
成虫管理マットにも産卵するなど、これは楽勝かも知れません。笑

今回の目標は、
・数を抱えること(200は欲しい)
・70mmオーバーの羽化
・全パターンを比較し、真っ黒血統の作出
・前胸部が真っ黒、真っ白の個体の作出

成虫用マットにも産卵を確認出来たので、採れるだけ採ってオーベル帝国を作ります。
今年はメキノリーナをアホほどやるぞ〜。

最高にエモい奴らが羽化してました。

IMG_3728

IMG_3729

メキノリーナ・オーベルチュール
オレンジベタというパターンです。
本種は大型ハナムグリの部類に入ると思いますが、
この個体は大きめのシロヘリくらいしかないです。
極めて小型羽化!
でも綺麗なのでよし!!

他のパターンは、上翅に模様が入るサザナミ
上翅が黄色いレモンがあり、

全部で
オレンジベタ
レモンベタ
オレンジサザナミ
レモンサザナミ
の4種がいます。

ノコギリクワガタの中での「オレンジ色」についてはあまりレアではないですが、
日本に流通する生きハナムグリの中でのオレンジは、かなり少ないのではないかと思います。

全パターン集めて、ベタはレモン~オレンジのグラデーション標本として、標本箱をいっぱいにしたいです。いえ、します。笑

↑このページのトップヘ