カテゴリ: ハナムグリ

いつものようにウガンデンシスのマット交換をしていたところ、おったまげました。

やたらとケツの大きな幼虫がいる。。。。。

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上が通常個体です。
ウガンデンシスの幼虫は、本来頭から尻まで太さがほとんど一定なのですが、この個体は尻に向かってどんどん太くなっていて、ヘラクレスの3齢幼虫の尻がくっついたみたいになっています。



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右が通常個体。
肥大個体は通常個体よりも短いのに、明らかに太い。
そして体のミゾが浅く、内蔵が透けてよく見えます。
皮膚が薄いようです。

触り心地も、通常個体のような弾力はなく、動きもゆっくり。非常に不気味。でも頭の大きさは通常個体と同じなので、
南米で現地人に食べられている、木の中にいる幼虫みたいなフォルムです。
うちで育ててるから愛着あるけど、これが地面這ってたら恐怖です。

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このボテっと感。誰ですか。

重さはというと、何と最大で64g。笑いました。
3年くらいウガンは飼育していますが、だいたい大きくても30g後半~40g前半。成虫ベスト羽化が72mmです。

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幼虫で45gあれば80mm弱が期待できる、とオオカブトの部屋では書いてありました。
つまり45gもあればかなり大きな成虫が羽化するんです。ウガンの80mmは、ヘラクレスでいう165-170mmくらいの感覚だと個人的には思います。

45gとの差1.4倍
一瞬ヘラクレスと掛けちゃったかと本気で思いました。遠い種がそんなこと出来るわけないし、大きさとフォルム以外で奇形は見当たらない(左右非対称等)。
第一顔は完全にウガン。


何が生まれてくるんでしょうか。
ちなみに他にも肥大個体は15頭ほどいて、とりわけ重かった数頭と、通常フォルムの重い個体をブロー容器に個別で移動しました。

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肥大個体その2。この異常さが、ウガンを飼っている方なら分かって頂けるはず。


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通常個体。上の2頭のせいで軽く見えますが、これでもうちでは相当重い部類です。

現在の仮説では、ものすごく長い期間を経て、ゆっくり成長した説(セミ化)を考えていますが、うちでウガンのポジションは古マット処理要因

なので孵化日も重さも記録していません…。
(時間はヘラクレスに割きたいので、ウガンはどうしても優先度が落ちてしまいます…)



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「バカデカいウガン」
動揺が見てとれます。


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それ以外でも、30個ほど繭玉を確認しました。
これからもウガンはラインも孵化日も気にせず一緒くたスタイルでやっていく予定ですが、ブリードモチベはヘラクレス並に高いです。笑

今までは頭数が多すぎて、様々なラインを一緒くたに集団飼育していました。なので現在、同じケースから様々な色を持つ個体が続々羽化しています。

これはまさにウガンガチャだなと思い、ガチャで排出された個体の

色のクオリティ
柄(ベタかそうでないか等)
サイズ(全長)
形状(体幅などボリューム)

を評価して、採点していくという形でやっていこうと思います。


ちなみに今年最高点数はこの個体。

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モスグリーンな前胸に、群青色の上翅。
さらに横幅にボリュームがあり、サイズもそこそこな72mm。前腕がやたら太く、ギザギザのブレードかナタのようになっています。


点数は…76点としておきます。
飼育者が少なく、サイズもカラーもまだまだ未開拓な本種なので、初回は厳しめに。



前胸レッド、上翅ブルーのベタカラーツートン80mm
目指して、力入れていきます。


ウガンはここ3年ほど飼育を続けているが、幼虫時代は計測もしないため、かなり退屈である。200頭弱いる幼虫も、羽化するまでは特に面白味は無い。


だが先日、美色かつ大型個体の羽化を確認したことで、当方のウガンモチベは(再び)爆上がりした。

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↑先日羽化した個体。落ち着いた緑と青のツートンカラーで、体幅が広く、前脚が異様に太いのが特徴。72mm


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「今年は去年よりも本格的に育てるかァ」
という、定期的に来るアレが来たのである。
モチベが上がったからには、すぐに取り掛からなければならない(急に下がるかもしれないので)。

これから当方で羽化ラッシュが始まるにも関わらず、ヤフオクでA所から3ペア+♀、B所から1ペア+♀を落札した。


今回は、今年から始めた、または現在進行形で行っているブリードラインについて記載する。ちなみに各個体の管理名については後ほど記事にしようと思う。




【今年から始めたライン】

【Dk GREEN&Dk BLUE S♂
×Dk Green RED&ORANGE PE♀】

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今年4月〜産卵させた、当方作出のペア。幼虫は15頭程採れ、現在管理中。異質な色、柄同士のアウトブリードなので、どのようなパターンが出るかすごく興味深い。ただ♂が小さいので、大型化は難しい…か?



【現在産卵中のライン】

【Dp BLUE&Dk BLUE HE55♂
×BLACK&Dp BLUE S54♀】


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こちらも当方で羽化したペア。写真では分かりにくいが、♂の前胸は群青のような濃い青で、上翅は暗い青といった感じ。さらにエッジ(上翅のヘリ部分)がオレンジというのが異質。♀もわずかにオレンジエッジがあるが、わずかなのでソリッドとした。


種親も同じような色合いだった為、子の色はほぼ固定化されるだろう。問題はサイズ。70mmupをねらいたいが…


【新しく始めるライン】


No,1
【Moss GREEN&Deep BLUE ES72♂×
BLACK&DarkRED PE56♀】

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当方で羽化した♂と、A所から落札した♀。
全然違うパターン同士、かつ完全アウトブリードで、どんな色柄が出てくるか予想もつかない。♂も♀もそこそこ大きいので、75mm羽化を目指す。



No,2
【Dark BLUE PE63♂×
BLACK&Dark PURPLE PE54♀】

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こちらはA所から購入したペア。色、柄的に同腹と思われる。濃いブルーを目指す。また、上翅の紋が途中で切れていて、翼のようになっているのが面白い。

No,3
【RED&ORANGE P51♂×RED&ORANGE P48♀】

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こちらはB所から購入したペア。確実に同腹だろう。最近はウガンもシロヘリ同様に、(高く売れそうだからか)青い個体ばかり流通している印象がある。そんな中、ほぼ完成された紋有り赤個体が出品されていたら買わない理由はない。次世代は、ブリードラインの赤基盤を量産する予定。





他にも新たに購入したものと、当方羽化分の個体もまだまだいるので、今回紹介したのは一部。


個体の撮影方法の統制、独自のルールに則った個体番号etc.....今年は新たなスタイルでウガンブリードを進めていくので、このモチベはしばらく下がることはないだろう。

去年6月、こんな記事を投稿して早1年。


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羽化ラッシュ始まってました!

10ヶ月サイクルくらいですね。
サスマタカナブンはもっと幼虫期間が短く、
羽化に気づかないまま★に…という事案が
3件ほどあります。

シロヘリと同じくらいの大きさですが、サイクルは何と半年程…!



ここぞとばかりにカナブンを推していく…!!


去年、青血統の無紋、紋ありの2種類を始め、現在は

紋ありラインが続々羽化しています。
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前胸部と上翅の差がほとんどない、高グレードの♂
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上翅の青か非常に綺麗な♂。紋細め。

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深めの紫♀
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こちらの上翅の青もよい輝き…。。
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深い青の♀
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繭玉を割ってほしそうにこちらを見ている…!






大きさを求めない色虫って、ヘラクレスみたいに
どれくらい大きく育ってるかな〜
ってマット交換で思うことがないので、幼虫期間は
退屈です。
でもそれは、手がかからないとも言えます。

小プラケに10頭ほど幼虫を入れて、フンだらけになったら交換。マットの微粒子化と多湿に気をつけることくらいで、超楽勝に飼育出来ます。





興味ある方、TwitterにてDMお待ちしております。。

satoMiです。
「ブログ見てます!」と言ってくださる方、
ありがとうございます。。。嬉しいです。


久々のカナブン記事です。

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オーベルチュールオオツノカナブン
(Mecynorhina oberthueri)
ver.レモンサザナミ



タンザニアのウサンバラ山に生息する
オオツノカナブンの1種で、定番の
ウガンデンシスとは近種です。
(ヘラクレスリッキーとグラントシロカブト
くらいの近種。)


野外品は2年ほど前にミカクワさんがサプライズ便で
入荷して以降ありません。
(輸入した方のお話を直接聞くことが出来、
すごく面白かったです。)

現在では時々飼育品がオークションに出回り、
値段もお手ごろ。


デカい、色彩バリエーション多いでお馴染みの
ウガンデンシスも大好きなのですが、


本種は異国情緒を感じる柄
カマのように鋭い前脚
前胸部の盛り上がりを持っていて
これはこれでとてつもなくカッコいいです。

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↑過去個体


更に黄色という、流通する生きた甲虫の中でも
中々見ない色も特徴的です。
(他に黄色はダルマメンガタハナムグリくらい?)



色彩バリエーションの他には
レモンベタ
レモンサザナミ
オレンジベタ
オレンジサザナミ
が流通しています。
「アフリカのハナムグリ亜科」という図鑑では
フルブラックが掲載されていて、激アツです。

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↑レモンベタ
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↑レモンサザナミ
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↑オレンジサザナミ
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↑オレンジベタ
↑以前色彩バリエーションについてはまとめていたので、宜しければご覧下さい。






最近ヘラクレスばっかり育てていて、
ブログタイトルも「satoMiのヘラクレス考察記」
に変更していましたが、
久々に羽化してきたオーベルチュール、ウガンデンシス、シロヘリを見ていたら


やっぱハナムグリ好きだなぁ……


と、しみじみ感じました。


値段もお手ごろ、産卵しやすく育てやすい、
1年サイクル、至高のチョコエッグ割り(繭玉)
etc.....

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↑こちらはTwitterで反響の大きかった

インマキュリコリスの繭玉割り。まさに宝石。

例外はいますが、アフリカのカナブンは非常に
育てやすくて楽しいので心の底からオススメです。


↓ハナムグリ書籍の記事です。




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