今年4月、こんなツイートをした。
当方で、角の一部が金色になっているヘラクレスヘラクレスが羽化した、というものだ。亜種のオキシデンタリスには、前胸部に金色が現れる「ゴールドヘッド個体」があるが、この個体は紛れもなく有名ブリーダーさんから購入したヘラクレスヘラクレス同士の子である。特に♂親のほうは、ヘラクレスを飼育していない方でも知っているくらいの有名ブリーダーさんだ。
胸角突起周辺がわずかに金色である。2021年8月1日撮影。
ツイートは、かなりの反響があった。が、「いいね」を見てみると、ヘラクレスのガチブリーダーさんからはあまり貰えていないようだった。「売ってください」というDMも1件来たが、ガチブリーダーさんでは無かった。
つまり、信ぴょう性に欠けるし、何年も、何百頭もヘラクレスを育てている人にとって、そんなおとぎ話は信じたくないのである。
多分、当方もそんなツイートが回ってきたら、
「そんなバレバレのデマに俺が引っかかるとでも?」
と思うハズだ。
しかし、これは紛れもなく本物である。
当方これからもブリーダーを続けていく予定なので、嘘をついて信用を落とすリスクを考えると割に合わない。あとかなり真剣に飼育しているので、プライド的にも、そんな突飛なガセネタを仕込む考えはない。
…信用して頂けただろうか…。。
信用して頂けたとして、角の一部が金色のヘラクレス(以下ゴールドホーン個体)が生まれた理由について、当方の推測を説明する。
ズバリ推測としては、
「上翅の組織が、何らかの理由で胸角に転移したのではないか」というものだ。
これは研究者でも何でもない、社会人4年目、ヘラクレスブリーダー3年目の若造の推測だが、一応根拠はある。
次の写真を見ていただきたい。
これは、当方で羽化させた163mmの個体である。
そして次。
こちらはWaterさんから購入した個体。
では、次にゴールドホーン個体。
この個体だけ、斑点状の小さなくぼみがあるのが確認出来るだろうか。当方にいる全てのヘラクレスの上翅を確認したが、同じようなくぼみがある個体はいなかった。
こちらはゴールドホーン個体が羽化して間もない時。
ヘラクレスヘラクレスにしては、上翅の色がやけにオリーブっぽい金色をしている。通常個体は、もう少し黄色に近い金色が多いイメージがある。
エクアトリアヌスとも違う、オキシデンタリスとも違う、形容しにくい謎の金色である。
上翅のくぼみと、特殊な色合いに注目して、胸角を見てみる。
画質は悪いが、金色の部分に上翅と同じような小さなくぼみがあるのがわかるだろうか。胸角突起周辺の、金色の部分周辺にのみ、この小さなくぼみが密集している。
以下の写真は他個体。
胸角突起周辺に小さなくぼみはなく、ツルっとしているのが普通である。
以上が、上翅の組織転移説の推測。
他に推測があれば、コメントお願いします。
今後
ブリーダーならやっぱり考える。
全身ゴールデンヘラクレスの作出。
それは夢物語かも知れない。
だが、それでも試したくなるのがブリーダーであり、夢物語ほど燃えるのがブリーダーである。
ほぼ二等辺三角形のような超極短ヘラクレスだって、数年前には散々叩かれたのだ(出品者さんのヤフオクの質問欄はいつも荒れていた)。それでも現在は、多くの人の手に渡ったことで、「極短ヘラクレス」も普通に見かけるようになった。
もしかしたら5年後、角も上翅も金色な「ゴールデンヘラクレス」がヤフオクで買えるとも分からない。
少しの期待を持ちつつ、同腹♀がいないのでアウトブリードで次世代に繋げるつもりだ。
皆様も、よきブリードライフをお送りください。
気づいた時には声が出ました。
— 瑞 (@satoMism1999) April 11, 2021
胸角突起付近が金色の個体が羽化しました。汚れではありません。
リッキーの前胸部が金色になる「ゴールドヘッド」なるものがいますが、これは「ゴールドホーン」を目指すしかありませんね…!! pic.twitter.com/ok44Gp6yel
当方で、角の一部が金色になっているヘラクレスヘラクレスが羽化した、というものだ。亜種のオキシデンタリスには、前胸部に金色が現れる「ゴールドヘッド個体」があるが、この個体は紛れもなく有名ブリーダーさんから購入したヘラクレスヘラクレス同士の子である。特に♂親のほうは、ヘラクレスを飼育していない方でも知っているくらいの有名ブリーダーさんだ。
胸角突起周辺がわずかに金色である。2021年8月1日撮影。
ツイートは、かなりの反響があった。が、「いいね」を見てみると、ヘラクレスのガチブリーダーさんからはあまり貰えていないようだった。「売ってください」というDMも1件来たが、ガチブリーダーさんでは無かった。
つまり、信ぴょう性に欠けるし、何年も、何百頭もヘラクレスを育てている人にとって、そんなおとぎ話は信じたくないのである。
多分、当方もそんなツイートが回ってきたら、
「そんなバレバレのデマに俺が引っかかるとでも?」
と思うハズだ。
しかし、これは紛れもなく本物である。
当方これからもブリーダーを続けていく予定なので、嘘をついて信用を落とすリスクを考えると割に合わない。あとかなり真剣に飼育しているので、プライド的にも、そんな突飛なガセネタを仕込む考えはない。
…信用して頂けただろうか…。。
信用して頂けたとして、角の一部が金色のヘラクレス(以下ゴールドホーン個体)が生まれた理由について、当方の推測を説明する。
ズバリ推測としては、
「上翅の組織が、何らかの理由で胸角に転移したのではないか」というものだ。
これは研究者でも何でもない、社会人4年目、ヘラクレスブリーダー3年目の若造の推測だが、一応根拠はある。
次の写真を見ていただきたい。
これは、当方で羽化させた163mmの個体である。
そして次。
こちらはWaterさんから購入した個体。
では、次にゴールドホーン個体。
この個体だけ、斑点状の小さなくぼみがあるのが確認出来るだろうか。当方にいる全てのヘラクレスの上翅を確認したが、同じようなくぼみがある個体はいなかった。
こちらはゴールドホーン個体が羽化して間もない時。
ヘラクレスヘラクレスにしては、上翅の色がやけにオリーブっぽい金色をしている。通常個体は、もう少し黄色に近い金色が多いイメージがある。
エクアトリアヌスとも違う、オキシデンタリスとも違う、形容しにくい謎の金色である。
上翅のくぼみと、特殊な色合いに注目して、胸角を見てみる。
画質は悪いが、金色の部分に上翅と同じような小さなくぼみがあるのがわかるだろうか。胸角突起周辺の、金色の部分周辺にのみ、この小さなくぼみが密集している。
以下の写真は他個体。
胸角突起周辺に小さなくぼみはなく、ツルっとしているのが普通である。
以上が、上翅の組織転移説の推測。
他に推測があれば、コメントお願いします。
今後
ブリーダーならやっぱり考える。
全身ゴールデンヘラクレスの作出。
それは夢物語かも知れない。
だが、それでも試したくなるのがブリーダーであり、夢物語ほど燃えるのがブリーダーである。
ほぼ二等辺三角形のような超極短ヘラクレスだって、数年前には散々叩かれたのだ(出品者さんのヤフオクの質問欄はいつも荒れていた)。それでも現在は、多くの人の手に渡ったことで、「極短ヘラクレス」も普通に見かけるようになった。
もしかしたら5年後、角も上翅も金色な「ゴールデンヘラクレス」がヤフオクで買えるとも分からない。
少しの期待を持ちつつ、同腹♀がいないのでアウトブリードで次世代に繋げるつもりだ。
皆様も、よきブリードライフをお送りください。
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